こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkj?bRMQ)です。
大分県豊後大野市の緒方町の里山の集落から発信しています。
今回は、古民家に住み始める時の
前住人が残した『神棚』をどうすればよいか?
についてです。
結論からいうと、自分で外してもOK!
その後は、神社やお寺に持っていきお焚き上げや祈祷をしてもらえば解決です。
しかし、
神棚を設置した際に神主さんなどに魂入れをしている場合があるので
処分をする際は魂抜きやお焚き上げをする必要があります。
素敵な古民家を購入や賃貸でDIYを始めようようとすると、
前住人が残した神棚が残ったままになっていました。
そこで、お神札や神棚の処分の方法について経験談をもとに紹介したいと思います。
関連記事:【思いを引き継ぐ】旧持ち主の96歳のおばあちゃんが私たちに託してくれた古民家を宿に
リノベーションやDIYで神棚を外す場合
まずは、情報収集からスタートした方が良いです。
筆者はこのような手順を踏みました。
- 前住人に相談
- 地域の住民に相談
- 家の中に残されたものからヒントを得る
- 神社・お寺を特定
- 神棚を取り外し
- お焚き上げ処分・祈祷やお祓い
神棚の処分についての知識
処分のタイミングとしては、一般的に購入して設置後から5〜10年が替え時。
新築や増築、さらにはDIYやリノベーション、リフォーム時もそのタイミングです。
神様も汚いところよりも住まいが綺麗になったタイミングで一新した方が喜ぶかと思います。
言い換えれば、
古民家に住み始めるにあたってのDIYやリフォーム作業では取り外ししてもよい
ということです。
また、神道の場合「式年遷宮」の祭りごと(20年に一度のお宮の建て替え行事)に合わせて
新しくするという考え方もあります。
※魂が入っていない神棚は、可燃ごみとして処分することができます。
新聞紙など見えないように包んで一般のゴミとして処分することもできるようです。
ヒントは屋根裏の棟札(むなふだ)
どの宗派?仏教?神道?など
若い人はあまり馴染みがなくわからないと思います。
筆者もよくわからず、詳しい方にはじめに教えてもらいました。
一番手っ取り早いのは、
前家主に聞くことが確実なのですが、
前の古民家の持ち主がわからない場合は、
屋根裏にヒントがある時があります。
写真:古民家のDIYをはじめるにあたって登った屋根裏の様子
ちなみに、古民家や古いお家の場合の屋根裏に上がる方法としては
- 廊下などの天井板を下から突くととめていない場所を探す
- 和室の仏間の天井板が外れるようになっていてそこから入る
- 押入れの天井が外れるようになっていてそこから入れる
などなど古民家ならではの屋根裏の点検口を探してみましょう。
筆者が屋根裏に上がって見つけたのはこちら。
写真:古民家から出てきた棟札
棟札には日の丸の扇子2つと「高流寺」という文字が書いた
お札のようなものが貼り付けられていました。

お寺であることがわかりました。
「棟札とはなんだ?」
と思った方は下記を参考にしてみてくださいね!
建築物の創建または修理に際して、その事実を木札などに記して棟や梁(はり)に打ち付けた記録である。その多くは建造の年月日、建築主、工匠の名前などを記す。家の守護神の名を記したり、呪文(じゅもん)を記したものもある。一般に薄く細長い板で、頭部は多く山形をなし、呪物などとともに箱に入れる場合もある。同じような記録は棟や梁などに直接記される棟木銘にもみられ、これが棟札の起源であるといわれている。現存する古い例としては、岩手県・中尊寺蔵の棟札(保安(ほうあん)3年〈1122〉)、同金色堂の棟木銘(天治(てんじ)元年〈1124〉)、また奈良・東大寺三月堂礼堂の棟札(正治(しょうじ)元年〈1199〉)がある。民家では奈良県五條(ごじょう)市五條の栗山(くりやま)家が慶長(けいちょう)12年(1607)の棟札を残し、現存する最古の町屋とされている。

神棚を撤去する
写真:神棚を取り外した様子
釘などで部屋の角に取り付けられているので、内装用のバールを使って外すと簡単です。
神棚意外にも、厄除のお神札や火事にならないように貼る「鎮火祭大麻」など
様々なお神札が出てきました。
家の中にあるこれらのお神札はこのタイミングで
一緒に処分を検討するのがよいかと思います。
神棚を取り外す際の注意点
まずは、マスクと手袋を。
ホコリやカビなどに気をつけて、まずは御神酒が入っていたであろう瓶をとります。
筆者は瓶に気が付かず、いつのかわからない液体をかぶってしまいました。
衛生的にも良く無いし最悪でした。
高いところの作業なので気をつけて作業しましょう。
お神札や神棚の処理の仕方はまず地域の方に相談
地域の方に聞くことも大切です。
昔の田舎の風習で冠婚葬祭は、その家で行っていたので
集落の住民単位で家に集まることが多いこともあり
神棚の処分にあたって有力な情報を聞くこともできます。
【関連記事】:【田舎の風習】移住して初めて経験した集落の神社の仕事。「神宮大麻」のお神札配り
神社やお寺に相談
筆者の場合、前住人の宗派が「臨済宗妙心寺派」ということが棟札からわかりました。
そこで、処分をしたい旨をお寺に相談し
「神棚」、「棟札」、「お神札」を持ち込み処分してもらうことにしました。
神棚を神社やお寺に持参すれば、祈祷とお焚き上げを行ったうえで神棚を処分してもらえます。
神社やお寺では、祈祷受付所でまず依頼をするのが宗教上一般的です。
処分費用の祈祷料の相場は、それぞれの神社やお寺に相談してみてください。
お焚き上げと祈祷
写真:安全にDIYが終わるように祈祷してもらう様子
お焚き上げは、引き取ってくださった神社やお寺で行い
実際に家まで来ていただき祈祷をしていただきました。
その際に必要なものは、住職さんや神主さんに聞くと教えてくださいます。
筆者の場合、御神酒と塩を用意しました。
玄関の両端に塩を盛り、住職さんが清めの御神酒を3回に分けて清めてくださいました。
まとめ
- 神棚は取り外しても良いが、処分をする際は宗教上のことに気を付ける
- 神棚を処分する際は、宗教上のことを理解をする
- 宗派を知る方法として、地域の方に相談をする
- 宗派を知る方法として、前住人に相談をする
- 家の棟札に宗派を知るヒントがある可能性がある
- 魂が入っていない神棚は可燃ゴミで処分することもできる
- 魂が入っているかわからない場合は神社やお寺に相談する
神棚は、神様が住むお家。
確かに木材で出来ていて可燃ごみとして処分はできますが、
神棚の処分は宗教上のことが絡むので、宗派に沿った処分をすることをおすすめします。
筆者の場合の神棚の処分をした際の流れを紹介しました。
地域や宗派などによって処分の仕方は様々かと思います。
田舎の古民家をDIYやリフォームに挑戦する方の参考になれば幸いです。
(2022/12/17)
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