こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
大分県豊後大野市の限界集落から発信しています。
地域おこし協力隊の活動中に、地域の話題をブログに残しておけばと後悔しているこの頃です。
今回は、集落の神社にまつわる仕事について書いていきたいと思います。
仕事といっても、無給なのでボランティアになります。
筆者が住む地域では、「熊野社」という神社があり地域の方で交代で神社を守っています。
神社にまつわる仕事は輪番制で、「隣保班長」と呼ばれる集落の組長さんが2年間担当します。
氏子総代(宮総代)は宮司(詞長)を補佐する役割と言われています。
※詞長とは、祭りを取り仕切る執行部の長のことです。
※筆者の住む地域での話です。
筆者は、昨年「組長」を担当することになったのですが、組長さんはセットで神社の仕事も役割として必ずついてきます。
なので、筆者は「組長」兼「宮総代」と呼ばれる氏子も兼任しています。
年に4回の祭りのうち3回目を終え、残すところは「霜月祭り」だけです。
今回のメインの神社の仕事の話は、
祭り以外の仕事、お神札の配布のお話です。
宮司(詞長)さんからお神札を配られる
今年、宮司(詞長)さんを担当する集落の方から
「組長さんはお神札を集落のみんなに配ってね!」
とお神札をいただきました。
お神札の見た目と書いてある文字
写真:手渡されたお神札6枚の表面(集落の人数分)
表面には、「神宮大麻全国頒布百五十周年」と赤字で書いてありました。
中央には「上」と書いてあります。
頒布という文字をどうやって入力したら出てくるか悩みました。
「はんぷ」と読むようです。
写真:お神札の裏面
判子ような物が押してある薄い紙には、透かしで「神宮」と書いてあり、
「花菱紋」が入っていました。
※現在の伊勢神宮の紋章は、「花菱紋」と「十六菊花紋」のようです。
お神札は薄い和紙のような物で包まれていました。
薄い和紙の包みを開けると、「天照皇大神宮」と書かれたお神札が。
そもそもこの「神宮大麻」のお神札って何?
神社本庁のHPによると、
令和4年は伊勢の神宮のお神札「神宮大麻」が明治5年より全国のご家庭にお頒ちされるようになってから150周年に当たります。
日本人の暮らしの中に生き続けている神棚まつりという伝統文化を、これから先も、日本人の総氏神さまと称される「神宮大麻」と地域の守り神である氏神さまの奉斎を通じて守り伝えていくことが大切です。
是非、皆さまも、より多くのご家庭で神宮大麻をまつっていただけるような親しみのある啓発標語をお送りください。(引用:神社本庁のHP)
と記載してありました。
「神宮大麻」のお札の供え方が書いてあった
お神札を入れてある紙には、お神札のまつり方やお供えの方法が書いてありました。
お伊勢さま(伊勢神宮) は総氏神と 尊ばれ親しまれている「皇大神宮」(こうたいじんぐう) (天照大御神)(あまてらすおおみかみ)を中心としたお宮です。 二千年の歴史を持つお伊勢さまの お神札(神宮大麻) と地域を守る氏神さま鎮守さまのお神札は、年ごと に皆様の幸せを祈念してお手元に 配られています。
と説明書きが書いてありました。
こういったものを目にする機会も今まで全くなく、初めての経験です。
田舎に住まないと経験できないことなのかなとも思いました。
神棚って調べてみるとなんとAmazonでも売っていて、結構値段がするんですね笑
1年間お守りいただいたお神札は氏神様・鎮守さまにおさめることになっているようです。
「神宮大麻」のお札の値段は?購入は強制?
この「神宮大麻」のお神札、購入の強制ではないようです。
このお神札は1,000円で販売されているようです。
集落の方の中には、神道以外の方もいらっしゃったり
そもそも、うちみたいに神棚がそもそもない家もあります。
組長さんが各世帯を回り、お神札の有無を聞いて集金し不要な世帯はお神札を
集落内の宮司(詞長)さんを担当する方にお神札を戻す必要があるようです。
なかなかこのような地域ならではのことは住んでみないとわからないですね!
4年間豊後大野市に住んでいるのですがこういったことは初めてで、
伝統や田舎のしきたり、風習などを情報発信されている方は少ないのかなと思います。
20代で田舎ぐらしをして日本の伝統に触れる機会は貴重な経験だと感じています。
おわり。
(2022/11/24)
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