限界集落の田舎に移住してからはや3年。
今回のお話は、田舎に暮らせばよくある風習、道普請(みちぶしん)のお話です。
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道のそうじ、草刈りなどを集落のみんなで4月の終わり頃に一斉に行います。
私たちの住んでいる限界集落は、過疎化で住民が減り続けています。
それは、
年々道普請の範囲が増え、住民の負担が激しくなっているということ。
今回は、午前中4時間と午後3時間の終日草刈りまつりです。
翌日にはもれなく筋肉痛になりました!
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よそ者夫婦が、GW初日に体験した「道普請」と「水路普請」に参加し、感じたことをお伝えします。
日曜日の朝からスタート
8:00から草刈り作業が始まるのですが、
15分前には公民館の前に、ずらっと車が並びます。
草刈りをするのは今回は18世帯。
ほとんどが農家さんなので、軽トラ専門店のように様々な軽トラが並びます笑
地元の方々は、車種で見分けがつかないので
「軽トラのナンバー」で乗っている人の車を見分けるようです。
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配られるチップソーがプロ用
配られたのは、このチップソー。
初めてみる草刈り機の刃です。
ツムラのチップソーL-52という製品の名前が書いてあります。
雑木も切れるというから驚き。
なんと使用期間が3ヶ月も持つそうです。
普通の草刈りの刃では、半日持たないと言うことでこれが採用されたとのこと。
この地域の自然の厳しさを道具から感じさせられます。
チップソーだけで約3,000円もするそうです。
点呼係は私の仕事
道普請って言うと、参加はボランティアのようですが
ここの地域では、ほぼ強制です。
大体土日にあるので、サービス業の方は特に辛い!
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だって、ただでさえ人が少ないのに、休まれたらかなり困るから。
参加できない場合は、
「名代」と言って代わりの人を参加させないといけない風習があります。
この時点で、仕事だからとか言う言い逃れができないシステム。
サボり防止ってことですね!
そして参加しているか、していないかを確認するのが「点呼係」。
その役目を私が2年間任されているわけです。
最近やっと名前と顔が一致してきました。
普通の田舎の道普請とはわけが違う
草刈り鎌とか、手で抜くとかそう言うレベルではないんです。
みんな、重装備で軽トラ行動。
働く車、ダンプも登場です。
持っている機械のレベルが違うのです。
道と水路がセット(二日分の作業)を1日で終わらす
と言うこと。
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草刈りと言うより山林整備
これ、見てくださいよ。
道って言うよりも森って感じ。
※作業休憩中、暑かったので上着は脱いでいます。(半袖の草刈りはキケン)
道を切り開いていっている感じですね。
毎年、草刈りをしないと、道としての機能が失われてしまいます。
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草を刈ると綺麗になってきて気持ちが良い!
しかし、単に草を切るだけでは終わりではないのです。
当たり前のことですが、それを処分するために軽トラに乗せて運ばなくてはいけません。
↑妻も懸命に頑張ります↑
時には土になってつまっている箇所をスコップであげたり。
この作業は屈んだり立ったりするのでこれが一番大変でした。
草刈機の選び方と使い方を知りたい方はこちらの記事を読んでみてください!
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水路掃除もセット
この時期は、米農家さんが田んぼに水をひく季節。
水路にゴミ(枯葉や土)が溜まっていると、
自分の田んぼに水が来ません。
農業用の水路を使えなくなるのは「死活問題」。
水路の管理は、農業用水路を使用する方が行います。
土地改良区というところが管理をお願いするという形です。
自分たちは農家でもないし、水路を使うわけでもないのですが、
飲み物とお菓子代くらいのお礼が
すなわち仕事というわけです。
今回初めての水路普請だったので、先人たちについて回ることになりました。
水路の幹線から分かれた、支流のような箇所を水が通るように
懸命に草をかり、土を退けたのでした。
これを当たり前のように毎日毎日できる農家さんにリスペクトです。
タフすぎる…!!
小部落との合併
私たちの住む地区は、部落の中でもさらに細分化されており
5つの小さい部落(小部落)に別れています。
草刈り作業などは、小部落ごとに別れて行うのが通例なのですが、
その中の1つのお隣の小部落が高齢化と空き家になってしまったりで、
作業できる人が3人しかいなくなってしまいました。
作業する際は、うちの小部落と一緒にやろう!
ということになったわけです。
一番驚いたのが、
お隣の小部落の中でもしきたりがあり班長になった人は、作業が終われば
「班長の実費で、作業人数分のおもてなしをしなければならない」
という独特のルール。
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20代の夫婦が70代とか80代の農業従事者にもてなすっていう感覚がちょっと変。
しかも私たち、農業従事者ではなく、ボランティアでお手伝いしているのに。
それに、人数も少ないし毎年交代で隣人をもてなすのは変。
お隣の小部落の組長さん(班長さん)と話し合いの結果
今回から、そのルールは廃止することになりました。
よかったよかった。
田舎暮らしの知恵を教えてもらえる
休憩時間は集落の方々との交流タイム。
休憩時間は普段会うことのない方や、久しぶりに再会する方との
交流の時間になります。
会話の内容はというと、
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など
ざっくばらんにお話をします。田舎の方々の会話は
実用的な話が多くて楽しい!
のです。
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特に、食に関する話が多くて勉強になります。
ありがたい!
土からミミズが出てきたら、釣りの方法を教えてくれたり、何かと知恵をくれます。
年齢層が違うからこそ、話の中で新しい発見だらけ。
この雰囲気を例えるならば、おばあちゃんの知恵袋のリアルバージョンって感じかな?
この交流の時間があるからこそ、みんなで頑張れるのです!
まとめ
- 作業を一緒にすることで、交流が生まれ結束力が強くなる!
- 良いしきたりは残しつつ、時代に合わないことは廃止する
- 限界集落の草刈りは、ほぼ山林整備
- お手伝いをさせてもらうことで、いろいろなことを学べる
- 田舎暮らしの先人たちは生きる力がすごい!
いかがでしたでしょうか?
山間部の田舎に住むということは、人数が少ないのでみんなの協力が必須です。
高齢化が進んでいる地域の課題に触れた1日でした。
日本中の里山もこんな感じなのでしょうか?
全国の地域のことも気になるところです。
(2022/05/01)の出来事
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