こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkj?bRMQ)です。
大分県豊後大野市の緒方町の里山の集落から発信しています。
今回は、豊後大野市の中古の一軒家や空き家がない理由を
「NPO空き家サポートおおいた」の会員でもある筆者目線で地域の空き家の現状をお伝え出来ればと思います。
現地で実際に活動している中で感じていることをお伝えしていきたいと思います。
結論からいうと、
豊後大野市に関しては空き家自体が不足しているのではなく、
「住める状態の空き家が不足している」という理由から空き家不足になってます。
田舎暮らしをしたい!と思って実際に空き家を探される方の需要に反して住める家がなかなかありません。
消して、空き家自体の母数が減っているのではなく人口減少も加速し、年々空き家も増え続けてます。人口も恐ろしい勢いで減少してきているので空き家もさらに増えていくと予想されています。
図1:第2次豊後大野市総合計画 後期基本計画より
空き家バンクに登録出来る状態の物件がない=売買や賃貸の空き家がない=住める状態の家がない
という状況になっています。
※倒壊寸前や大規模修繕が必要など、住めない空き家はたくさんある→空き家を探している方は住める状態の家がなく賃貸料以外に改修費がかかるので難しいという状況。地元の方は賃貸よりも売却処分を希望する傾向が強いのですが、売却するにはリフォームや大規模改修が必要なことが多くそのままの状況ではまるで売値がつきません。
空き家を放置することで劣化が進み資産価値もなくなるどころか最後にはかえって解体費が発生する。負の悪循環です。
これは、空き家の持ち主にとっても移住希望者にも非常にもったいないことだなと思ってます。
しかし、地方から離れた親族がいつか住むだろう。知らない人に貸したり売ったりすることに抵抗があるなど地域での空き家を取り巻く状況は様々です。
今後住む予定があるから、いつか使うだろうと放置してしまうと気がついたらもうすでに手遅れです。
図2:豊後大野市まちづくり推進課提供「空き家バンク制度利用状況」
豊後大野市の空き家バンクでのデータでは、直近のR4年は利用希望者が168人に対して物件登録件数が41軒と圧倒的に空き家が足りていません。空き家はたくさんあるのですが移住希望者に提供できていないというのは豊後大野市にとっても機会損失になっているのでは?と感じます。
全国で毎年増え続ける空き家。地域に行けば行くほど社会問題を実際に肌で感じることが多く空き家になる理由もさまざまです。
加えて、2023年12月13日に「空き家対策特別措置法」も新たにスタートし空き家の所有者は今後、決断の時期に来ているかと思います。
特定空き家や管理不全空き家は今後税制上の控除も受けられなくなります。
要するに、固定資産税が6倍に…!!
どんな空き家が特定空き家や管理不全空き家になるの?
と疑問に思った方は下記のリンクにガイドラインが記載されているので読んでみてくださいね!
空家等対策の推進に関する特別措置法の概要はこちら(環境省HP)
空き家の再生や活用など、ご相談したいという方はぜひご連絡ください。
何か力になれることがあるかもしれません。
(2024/02/05)
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