こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
大分県豊後大野市の緒方町の里山の集落から発信しています。
約1年半前からスタートした古民家リノベーション。
完成してからは、宿として生まれ変わり、たくさんの来客があり嬉しい限りです!
今回は、塗装作業で経験したことをもとにして
DIYで「ウルトラソート」を塗る際に失敗したことを
これから塗装作業に挑戦する方に向けて書きたいと思います。
DIYで失敗しないためにも初心者は絶対に知っておいた方が良いと思います!
ウルトラソートはどこで売っているの?
「ウルトラソート」は大分県のハンズマンわさだ店の塗料コーナーにおいてありました。
購入できる種類は、2.5Lの丸缶と一斗缶の2種類でした。
所在地:〒870-1151 大分県大分市市 池田1070
ちなみに、「ハンズマン」は宮崎県都城市に本社を置く200,000点以上の品揃えがある
DIY好きにはたまらないDIY型のホームセンターです。
※九州内には、福岡県、大分県、宮崎県、熊本県、鹿児島県にあります!
九州に住んでいる方は店内BGMを一度は聞いたことがあったり、
口ずさんだことがあるかもしれませんね笑
ウルトラソートとは?
「有限会社西園商会」という家庭塗料から業務用塗料の
卸売を行う会社が取り扱っている鹿児島県にある会社の商品です。
「コメリ」や「ホームワイド」、「ナフコ」など
ホームセンターではあまり見かけることがない商品です。
似た塗料のキシラデコールと比較すると安価でコスパが高いです。
オレンジ色の缶にウルトラソートと記載してあり、
どこか商品の雰囲気がウルトラマンの配色デザインのよう。
「ウルトラソート」の名前から、クレオソートを連想しますが、
クレオソート油を一切使用していない水性塗料
です!
知っている方には説明不要だと思いますが、
クレオソート油は、「ブナ」、「マツ」などを炭化する際に
得られる木タールを蒸留して作られる液体です。
現在ではどこに使われているかというと、
高い防腐能力から鉄道の枕木や公園の階段、
さらには樹木を支える支柱などに使われています。
しかし、匂いが相当きつく、含まれる成分の発がん性が問題になったこともあり
ソート油が入った塗料は絶対に屋内では使ってはいけない塗料です。
ウルトラソートの特徴やメリット
ソート油が入っていない以外にメリットって何があるの?
とシンプルに思いますよね?
特徴をあげると他には、
- 人畜に対する毒性は普通物
- 刺激臭、薬剤臭がなく安全性が高い
- さっと塗料が伸びるので塗装作業が楽!
- 木材に深く浸透する
- 木材内部からの腐れやカビを防ぐ
- 虫による被害を防ぐ
- アルカリ性
などなどの特徴があります。
特に、古民家のDIYする上では
シロアリなどの害虫予防や防腐は
最大のテーマではないでしょうか?
内装塗装では使ってはダメ
商品の表示では、
確かに「刺激臭、薬剤臭がなく安全性が高い」
と記載されているのですが、結構それなりに匂いが強烈です。
クレオソートの匂いを知っている方が、
屋外で塗装したものを壁に立てかけていると
「もしかしてクレオソート使ってる?」
と話しかけてくるレベルです。
※もちろん「ウルトラソート」にはソート油は入っていません。
これを家の中で塗ってしまったらと思うと
塗ったことがある方はわかると思いますが、ちょっとぞっとしますね。
床下の構造材に塗装して乾くまで大変だった
屋外の塗装向きだということがわかった上で、悩むことそれは
屋外ならOK!屋内ではNG!
では、床下は???
家の床下の状態にもよると思いますが、
筆者の古民家は風通しがよく、ほぼほぼ屋外の状態だったので
床下の構造材に塗りました。
ちょうど、床の下地を貼る前だったので塗装の作業は比較的容易でした。
が、しかし!
1ヶ月経っても乾燥しません。
乾燥しないということ=匂いが取れません。
その間、床下から上がってくる強烈な匂いに
家の中が快適であるとは程遠い期間を過ごしました。
失敗から学んだことは、
- 床下は風通しが良いからすぐに乾くだろう!というのは間違い
- 乾燥時間が結構長い1ヶ月〜2ヶ月
- 可能であれば、床を貼るまでは養生をしておく
- 古材に塗料を塗ると乾いた木材が塗料をたくさん吸い込む
といったこと。
私たちの場合、改修作業をしながらそこで暮らしていたので
他の場所に住みながら改修をされている方にはあまり関係ないことかもしれません。
【塗った感想01】乾いた古材の塗料の吸いが半端ない
これは、「ウルトラソート」に限った話ではないのですが
古材は乾燥していて、塗料をかなり吸い込むということ。
標準有効使用料についての記載は、
1リットルに対して3〜5m^2の広さを塗ることができる
と書いてあるのでざっくりと計算してこれぐらいでいいか!
とざっくり見積もりをしました。
が、しかし
木材が塗料をガンガン吸っていきます。
刷毛で塗るのがバカらしくなり、最終的には噴霧器で塗装することに笑
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木材の断面性が大きかったこともあり、
塗ったところからどんどん吸っていき、
「あれ?全然塗料足りなくないか?!」
と作業中に気がつきました。
また、失敗の1つに、使用する塗料の量の見積もりの概算から外れたことも原因。
木材の状態や古材の種類によっても変わってくるので正確な塗料の必要量を計算するのは
DIYの初心者には困難なことだと思います。
少しずつ買い足すと買いに行く手間がかかるし、
かといって量を買いすぎると無駄になるしで結論、歩留まりは難しいです。
【塗った感想02】古材に塗るとなかなか乾かない
これは、ウルトラソートの塗料の特徴でもある木材の中まで浸透すること。
屋外で使う木材であれば、乾燥時間をあまり気にすることはないとは思いますが
床下など、比較的に暮らしが近い場所に使うのは
乾かない=匂いが気になる
ということです。
作業などに余裕がある場合は良いと思います。
逆に、すぐに塗装した材料を使いたいという場合は
あらかじめ1ヶ月くらい前に塗装をしておいた方が良いです。
【塗った感想03】使い捨ての作業着を使うことをおすすめ
水性塗料であれば、作業着であれば水で洗って落としたりすることが容易ですが
この塗料を使う際は、なかなか匂いが取れないので使い捨ての作業着を使うか
もしくは、洗わずに完全に乾燥させた状態で洗濯をすることをおすすめします。
まとめ
写真:塗装後1ヶ月以降の木材の様子
床下の構造材に塗ったこと自体は、木部保護と害虫予防をできたので成功です。
また、塗料の乾燥後は匂いが気にならなくなりました。
「ウルトラソート」は基本は屋外の外装などに使うことをおすすめで、
古民家をDIYする上では、木部の保護をするにはコスパが高い塗料だと感じました。
防虫の効果が高いこともあって、木材保護と防虫が同時にできるのは嬉しいこと!
今回失敗したことに関しては、
床下の構造材であれば、匂いも気にならないだろうと思ったのですが
いかんせん古民家は隙間が多いこともあり、
床下の通気口を通して風が上がり同時に匂いも上がってくることを
想定できなかったことが失敗の原因でした。
2ヶ月はにおいがしばらく取れませんでした。
さらに、床下の乾燥しにくい状態が原因だったのかも知れません。
塗装をする際は、念のため隣近所に迷惑にならないように配慮した方が良さそうです。
今回は、DIYで作業をする中での失敗を記事にしました。
様々な塗料を使ってみたので、その際に気をつけたりした方が良いことなど
引き続き記録していきたいと思います。
(2022/12/01)
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