こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
大分県豊後大野市の限界集落から発信しています。
今回は、田舎暮らしの大変?楽しい?イベント「お祭り」のお話です。
私が住む豊後大野市緒方町では、各集落ごとにその地を守る神社があることが多く
お祭りの考え方や回数、内容まで様々です。
私たちの集落では、春夏秋冬の各4回「熊野社」で祭事が執り行われます。
※2022年はコロナウイルス感染拡大防止のため神事のみ行われました。
組長会議でのまさかのトラップ
自治会の集まりがあった際に、同じ集落の組の方から
「来年は、組長をしてくれないか?」
とお願いされました。
「仕事をしているので、協力できる範囲でしか参加できませんが」
と条件付きで承諾したのですが、これが結構やることが多い!
お葬式の関連から、中山間事業関連の草刈り、水路掃除、組の会計処理など様々。
回覧板を回したり、自治会長さんのお知らせを伝達するくらいかと聞いていましたが、
なんと、
「組長になったものは、神社の氏子総代を2年勤めなければならない」
ということが後になってわかりました笑
![聡士](https://asa-ya-ke.jp/wp-content/uploads/2022/03/satoshi-300x300.jpg)
氏子総代(宮総代)は宮司(詞長)を補佐する役割と言われています。
※詞長とは、祭りを取り仕切る執行部の長のこと
私たちの神社の氏子総代は、祭礼が年に4回あり連合祭である「五千石祭」
など負担が少し多いと思います。
しかし、高齢化でなり手が少ないため、やりたくないからやらないではなく
順番で回ってくる自治会での義務のようになっているのが実情です。
でも地域のためと思い、皆一生懸命やっています。
筆者は、貴重な集落での体験だと思い、氏子総代(宮総代)を引き受けることにしました。
氏子総代(宮総代)について
地域によって氏子の仕事も異なります。
以下はすべて私たちの神社における話です。
氏子総代のなり手
私の住む集落では、自治会の組織として区が5つに分かれています。
この、区を分けたものが組といわれ組の中から1人代表を立てます。
その代表が組長さんという役割です。
自治会長さん(1人)と組長さん(5人)を中心に、地域の行事や
中山間事業や祭りなどの自治会行事を回していきます。
地域の方は自治会での仕事を「区役」(くやく)とよくおっしゃっています。
区役の中の仕事の中に、区にある神社の「氏子総代(宮総代)」がセットでついてくるのです。
つまり
自治会の組長(隣邦班長)=氏子総代(宮総代)
ということです。
氏子総代の実際の仕事
まだ一年を通して氏子総代の仕事をしたわけではありませんが、
経験したことを中心に備忘録として残しておきたいと思います。
清掃
清掃は、年に4回あるお祭りのために境内とその周辺の落ち葉などを片付けます。
草刈り機で草を刈ったり、落ち葉を退けたりするのは結構大変ですが
近年、文明の利器であるエンジン式のブロアーも活躍中です。
神社の境内を雑巾でふきあげて綺麗にします。
それが終われば公民館の駐車場と周辺の道路の草刈りに分かれて美化活動をします。
※秋祭りの際は、神社や境内のみならず神様が通るであろう道も綺麗に草刈りをします。
![聡士](https://asa-ya-ke.jp/wp-content/uploads/2022/03/satoshi-300x300.jpg)
祭礼、式典
筆者の住む集落は、ほとんどが農家さん。
祭りの内容も、災害が起こらないように(風雨水害など)、豊作でありますように、
地域に災いがないようになど季節によって農作物がよく出来るよう祈祷します。
※地域にあるお供えの「榊(さかき)」を取ってくる役割の方もいらっしゃいます。
その際は、神官さんをお呼びして神事を執り行います。
コロナウイルスの感染拡大前では、神事が終わったあとは皆さんで公民館に集まり
「直会(なおらい)」という名の飲み会がありましたが今年は神事のみ。
※直会とは、神に捧げたものを神事参加者でいただくことで、神様に御加護をもらおうという儀式です。
しめ縄の仕事
正月前の神社の仕事としては、しめ縄を飾りつける伝統があるようで、
宮総代(祭りを取り仕切る幹部)が高齢化で大変であることや
しめ縄は購入すると高価であることから、集落のみんなで協力して作っています。
まとめ
一応、組長の任期は2年と言うことになっていますが、(宮総代の任期も同じ)
再び宮総代をすることもできます。しかし、いつでも止めることができません。
引き受けたからには、最後まで責任を持ってやるというのがしきたりのようです。
しかし、この宮総代はボランティアとほぼ同じことだと思いますが、
地域の方々のために神社を守ると言う相互扶助の精神がなくてはできません。
そのため、筆者の集落の氏子総代は全員良い人ばかりです。
互いの気持ちを汲み取り、近況を報告しあい、
仕事も協力し、昔話や思い出など和気あいあいと交流することが出来ます。
筆者は、地域の人との交流は地域のことを深く知るきっかけや学びが大きいところが良いと思っています。
単にボランティアのためではなく、
情報交換の場と言う意味でも残りの1年を頑張ってみたいと思っています。
(2022/10/06)
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