この記事を書いた人
日淺 聡士

【カンタンなプロフィール】

■理系四大学卒業(夏目漱石の「坊ちゃん」がOB)
■民間企業勤務(航空業界)
■協力隊&ITベンチャー
■「朝山家」の運営
■起業(PLD代表)
■NPO法人空き家サポートおおいた

→大分県の山奥の限界集落に夫婦で移住。
古民家をDIYとリノベーションで数年かけて再生。
→「朝山家」という宿を妻と一緒に営む。

→好きな食べ物はうどんとおでん。
→DIYや渓流釣りなどアウトドアが趣味。

里山での田舎暮らしと
奥豊後エリアの情報を発信します!

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【酵素シロップ】豊後大野市の先輩移住者に学ぶ仕事の作り方〜タオ・オーガニック・キッチン〜

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#ひと

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今回は、大分県豊後大野市に1991年に移住して今年で31年目のベテラン移住者のご紹介です!

取材させていただいたのは、

石川県生まれ、福井県育ちの米澤陽子(よねざわようこ)さんです。

自然の力を身にまとったような、いつもパワフルで笑顔あふれる素敵な方です。

そんな米澤さんの暮らしの営み方・考え方をキーワードにすると

「自給自足」、「オーガニック」、「スローフード」。

2014年にスタートした加工商品の製造販売は、全国のファンに支持され、

出品されると希少なものは、あっという間に売れてしまうそうです。

陽子さん自身も10年以上飲んでいて、元気の源になっているそうです。

私自身もこの酵素シロップの大ファン。炭酸水で割って飲むのが大好きです!

地域で採れる、旬の自然の恵みを瓶に詰めた季節を感じさせる贅沢な商品たち

贈り物やお祝いなどのプレゼントにもぴったりです。

その中でも人気の酵素シロップは、

なんと、星野リゾート(界阿蘇)のウェルカムドリンクにも採用されているとのこと。

本物志向が好む希少な商品なのです。

酵素シロップを商品開発しようと思ったきっかけ

そんな魅力あふれる酵素シロップの誕生秘話をお伺いさせていただきました。

結論からいうと、

「自給自足の暮らしの延長から商品化されたもの」

まさに「自分で食すものは、自分で作る」という精神からできた賜物です。

商品を売らなくても、それまで通り自給自足すれば暮らしていけたのでは?

と私自身は思ったのですが、そこにはしっかりとした理由がありました。

「夫婦二人三脚で成り立っていた自給自足の暮らしは、ある日夫を失ってしまったことで持続が難しくなってしまいました。

それでもどうにかして生きていかねばならないと自分らしくお金を稼ぐ手段を考えて決めたそうです。」

そこで陽子さんが思いついた仕事が「自然の恵みをおすそ分けすること」でした。

 

豊後大野の豊かで手付かずの状態が多く残る自然には、エネルギーあふれる野草や果実の恵みがあふれています。

その「限られた時期にしか味わえない」新鮮な植物たちを発酵食品として加工することで、さらに健康な商品として多くの人々へ届けることが可能になったのです。

昔の日本人が当たり前に食していた発酵食品は、私たち日本人にとって大切な健康要素です。

その日常からヒントを得て商品化したのが酵素シロップだったのです。

事業にも役立った、かつての自給自足での暮らし

そもそも陽子さんが自給自足を目指したきっかけは、「現代の経済システム」に疑問を覚えたことだったそうです。

そのシステムから離れるため、周りに流されず自分の意思と考えで食や暮らしと真剣に向き合い、自然あふれる地への移住を検討することに。

夫の地元である大分県内でいろいろな場所を見に行ったそうですが、なかなか空き家は見つからなかったそうです。

そんな中、ある時豊後大野市三重町の白山川で美しいホタルを観た時、「ここだ」と直感が働いたとのこと。

大工さんの力を借りながら夫とともに山を切り開き、

一から家を建て、畑を耕して自給できる環境を三重町で作りあげたのでした。

果実がみのる木を夫婦で植え、水は岩から浸み出る湧水を家までひいてくるところまで自分たちでやったそうです。

ちなみに、私自身、何度か陽子さんの家の水源管理のお手伝いをさせていただいたことがあるのですが、

「1日に使う湧き水は割り箸の細さぐらいの太さの水量があれば生活できるよ!」

と教えていただいた時には、「自給自足をしてきたからこその生きる知恵だな」とすごく感動したことを覚えています。

写真:2021/10/28米澤陽子さんの水源にて

生き抜く力というのか、そのサバイバル力は本物だなと尊敬しました。

お話しするだけで新しい学びがたくさん!みなさんぜひ、陽子さんに会いに工房へ行ってみてください!

仕事を作り、軌道にのせるまでの苦労

田舎でも、選ばなければ仕事はたくさんあります。

しかし、自分で仕事を作る生き方も、Iターン・Uターン移住者にとっての選択肢のひとつになれば良いなと陽子さんは言います。

写真:仕事中の様子

陽子さんが事業を立ち上げてからの最初の3年間は、本当に大変だったそう。

軌道にのせるまで多忙の日々が続き、3時間睡眠が続くなど血の滲むような努力をされたようです。

工房は、融資を受けてまで新しく構えたそうですが、その思い切った行動に、

娘さんからは「ギャンブラーだね」と言われたそうで、今でも笑い話だと陽子さんは当時を振り返ります。

母は強しです。

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シロップだけじゃない!次々と生まれる新商品

オーガニック加工食品のこだわりは、「使う素材を探すところからスタート」することです。

健康に良いものや、想いが詰まった近隣の有機農家さんが作るもの、山で採れる植物を陽子さんが丁寧に厳選します。

さらに加工品になって販売されるまで、全て一貫した手作りになっています。

こちらは、ドレッシングとジャムとペースト。どれも美味しそう!

なかでも、ドレッシングの人気が高いそうです。豊後大野市のふるさと納税にも選ばれています。

そして、最近販売が始まったのは「野草茶」。

植物と発酵の力を活かした「発酵野草茶」です。

豊後大野市は春になると、自然のエネルギーが溢れ出すような野山の芽吹きを見せます。

陽子さんが厳選した12種類の植物は、野生のものか自然栽培にこだわったものだけです。

そんな山野草を丁寧に手摘みしたものに、手間をさらにかけて仕上げたカフェインフリーの希少な商品です。

2021年「竹田アート茶会」久住高原にて

どうやって購入できるの?

直接、タオ・オーガニック・キッチンの工房で買うことができます!

所在地:(〒879-7153 大分県豊後大野市三重町玉田 字入来2404番3)

赤いドアが印象的な工房です!

他にも、ネットショップからも購入することができます。

安心安全な食品が気軽にネットで購入できるので大分県外のリピーターさんも多いのだそう。

まとめ

直感とこだわりを持って、自然と寄り添った食を楽しむ暮らし。

陽子さんの暮らしと、その延長上にあるタオ・オーガニック・キッチンでの商品開発は、まさにその理想を体現していると言えます。

最後に、地域で仕事を作りたい方へのアドバイスを陽子さんに伺いました。

「田舎の資源の豊富さに目を向けてみると見えてくるものがたくさんあるはずです。私も自然の中で暮らすことでたくさんの学びと新しい発見に出会いました。それが今の仕事へとつながっていったのだと思います。」

身近にある自然に興味や関心を寄せて生活をすることが、地域で暮らしと仕事を作りだすヒントなのですね。

自分の考えを貫き、何事も探究心を持って極めるということ。

それは、仕事にもつながることを証明した陽子さん。

これから田舎暮らしを目指す、すべての人のお手本にしていただきたい「田舎暮らしの達人」のご紹介でした。

あなたの田舎暮らしがうまくいくことを願って。

【お問い合わせ】
タオオーガニックキッチン
〒879-7153
住所:大分県豊後大野市三重町玉田 字入来2404番3
代表:米澤陽子
TEL:0974-27-2080
WEB:タオオーガニックキッチン

(2022/05/31)

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