こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
田舎暮らしをしている方や、山間部に住んでいる方は梅雨の時期や湿気が多い季節は
古民家の場合、カビや湿気に悩まされる方が多いと思います。
今回は、床下の湿気対策に(床下調湿材)竹炭やゼオライトなどを自分で敷き込んだ際の手順です。
方法としては、
- 床下調湿材を準備する(今回はDIYで作った竹炭)
- 土を乾燥させる
- 消石灰で消毒
- 防湿シートを被せる
- 防湿シートの重ね代をテープで固定
- 等間隔に土嚢ぶくろに入れた竹炭を配置
という5つの手順でDIYしました。
※床の張り替えの際に作業すると床下にアクセスしやすくて作業性が高いと思います。
床板が貼ってある状態は床下を這いながらの作業になるので大変です。
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どのようにして、古民家の床下の湿気対策をしたか記録として残しておこうと思います。
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実際に筆者が行った手順を紹介します!
梅雨の時期の湿気対策として、床下に潜って前面にDIYして作った床下調湿剤を敷きました。
これは結構大変な作業で、床下が水浸しになった事件以来の床下での作業になりました。
竹炭をDIYするのは手間だ!面倒だ!という方は、
ホームセンターで販売している床下調湿材、ゼオライトなどを購入しても良いと思います。
大量に必要なので、一気に作業を終わらせたい方は購入することをオススメします!
【手順01】床下調湿材を準備する(ゼオライトなどでも可)
筆者の場合は地域の中山間事業で竹林を整備した時の竹をいただき、
それを使って床下調湿剤をDIYすることに。
竹炭は、自然の調湿材でシロアリやダニなど害虫やカビを抑制できて化学物質を使わないため
健康にも良いですし、調湿効果が高く半永久的に床下を守ってくれるので個人的にもすごくおすすめ。
ただ、デメリットとして広い範囲に敷き込む場合は結構な値段になるということが唯一購入に踏み込めない理由かもしれません。
写真:竹を切るところからスタートした筆者
リノベーションで予算がない場合は、
手間がかなりかかりますが自分で竹炭を作ってみましょう。
ちなみに、関連記事に竹炭の作り方をまとめてあるので、
興味がある方は読んでみてくださいね!
▶︎関連記事:【DIY】原価0円?!床下調湿剤を自然素材で手作りしました!古民家の湿気対策・シロアリ予防に!〜竹炭作り〜
床下調湿材に竹炭を使う場合、必要な量は?
竹炭を調湿材に使う場合どのくらいの量が必要かというと、
楽天市場の高知県竹炭専門店「竹虎」さんのページに参考になる情報が!
出典:住宅床下用竹炭 | 虎斑竹専門店 竹虎
- 標準の対策の場合の竹炭の量→96L/坪
- しっかり対策する場合の竹炭の量→128L/坪
DIYした竹炭を使う場合は、袋などに入れて撒きましょう!
不織布でも良いですが土嚢ぶくろがおすすめ。
余ったら災害対策用にストックすることもできるので一石二鳥。
標準の対策の場合、必要な土嚢ぶくろは12枚/坪。しっかり対策する場合は16袋/坪。
※1坪=約3.3m^2=約1.8畳
実際に、筆者が作業した際に困ったことに竹炭の量が足りない!
という場面があり、ホームセンターで床下調湿材を買い足しました。
何を買ったかというと、アイリスオーヤマの「床下さらり」です。
ちなみにコメリ の「床下からっと」の方が10kgあたりの価格は約数百円安いです。
【手順02】布基礎の状態を確認し乾燥させる
写真:床板を取って下地が見える状態の和室
筆者の住む古民家の場合、床下は布基礎(土の基礎)です。
湿っていたりしていないか確認しました。
湿気が溜まっているとカビや腐朽菌の原因になります。
【手順03】床下を消石灰で消毒する
なぜ消石灰を撒くかというと、理由は2つ。
- 強アルカリ性で殺菌消毒効果がある
- カビの抑制効果
必須ではないかもしれませんが、念には念を。
目に入ると危険なので必ずゴーグルを!失明の可能性もあるのでDIYは安全第一で!
スコップに一定量をすくって撒いたのちに、薄く広げていきました。
消石灰を使って床下を殺菌する場合は、「1㎡あたり1kg」ぐらいが目安量です。
作業後余ったら、畑に撒いたりして使えます。
消石灰を広げる際に、アメリカンレーキを使ったらとても作業効率が高かったです!
ちなみに、消石灰(水酸化カルシウム)はどこで購入できるのか?
というと近くのホームセンターであればほぼ確実に置いてあるのではないでしょうか?
筆者の場合は、「コメリ緒方店」と「コメリ三重町店」と「竹田ホームプラザナフコ」の三店舗を確認しましたが全部の店舗で販売されていました。
関連記事▶︎「石灰」と「消石灰」の違い
【手順04】防湿シートを床下に被せて敷き込む
写真:実際に防湿シートを敷いている様子
床下の土が消毒できたので、次は防湿シートの敷き込み作業にうつります。
防湿シートの選び方については、いろんな条件があるかと思いますが
筆者の場合は、
- 安価であること
- 耐用年数が長そうなもの
- 寸法にカットする際に特別な工具を使わないこと
でした。
そして条件を満たすものにたどり着きました。
今回使用した防湿シートは「強力防湿シートS スーパーグレード品 50m巻」
という商品で、株式会社DIY STYLEという京都の会社が扱っています。
なぜこの防湿シートを選んだかというと、
普通の防湿シートと違うからです。
この防湿シート、実厚が0.15mmと普及品の2倍の厚さで防湿効果も期待できるのです。
ちなみに、筆者の住む町には防湿シートはどこにも販売していなかったのでAmazonで購入しました。
買ってきたシートはロール状になっていて、50メートルもあるのでDIYできる範囲も広そうです。
床下の基礎や束の部分には、シートを立ち上げて固定すると良いです。実際に実践してみました。
出典:強力防湿シートS スーパーグレード商品説明より
床下に敷き込む際のポイントとしては、
- できるだけ防湿シートを長手にして重ね代を減らすこと
- 敷き込む前にカッターナイフでカットしたものを敷いていく
作業しながらやりやすい方法でDIYしてみてくださいね!
写真:床下で作業する様子
DIYで簡単にできますが、床の下地を張った状態で敷き込むのは結構手間でした。
もし、床の張り替えをする場合は、この作業を先にすることをおすすめします。作業効率が全然違うことを学びました。
【手順05】防湿シートの重ね代をテープで固定
写真:防湿シートの重ね代を防水テープで固定した様子
次の手順は、寸法通りカットして敷き込んだ防湿シートの重なる部分の固定。
湿気や結露などで剥がれないようなテープを選ぶのがポイント。
防水テープを使うと完璧です!
テープを貼っていくだけの単純な作業ではありますが、床の下地を貼った状態であると
ほふく前進するような体勢でのDIYなので辛かったです。
【手順06】等間隔に土嚢袋に入れた竹炭、ゼオライトを配置
最後の手順は、調湿材(竹炭やゼオライト)を必要量撒いたり配置していくだけです。
竹炭の場合は、土嚢袋を等間隔に配置していくのですが、
ゼオライトの場合、作業する場所に袋を置いてがさっと出した状態で
熊手やアメリカンレーキを使って広げると良いです。
床の下地は足場が悪いので、疲れてくると踏み外して落下する可能性があるので
安全第一で余裕のあるDIYを心がけました。
まとめ:自分でやってみた感想
作業が全部終わって記念に夫婦で、はい!ピース!
写真はスタンプで笑っていますが、達成感と共に非常に疲れた顔です笑
かかった日数は2人で作業して一日で完了しました!
1人でやるより楽しく、作業もよく進みました。
無事に床下の湿気対策をDIYで完成させることができ、
土間うちをせずとも湿気対策をすることができました。
2年経った今でも、室内にカビが生えることは全くありません。古民家の湿気対策、ぜひ皆さんもDIYでやってみてくださいね!
(2023/03/23)
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