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日淺 聡士

【カンタンなプロフィール】

■理系四大学卒業(夏目漱石の「坊ちゃん」がOB)
■民間企業勤務(航空業界)
■協力隊&ITベンチャー
■「朝山家」の運営
■起業(PLD代表)
■NPO法人空き家サポートおおいた

→大分県の山奥の限界集落に夫婦で移住。
古民家をDIYとリノベーションで数年かけて再生。
→「朝山家」という宿を妻と一緒に営む。

→好きな食べ物はうどんとおでん。
→DIYや渓流釣りなどアウトドアが趣味。

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【里山暮らし】散歩で見つけた27種類の植物の記録〜春の花〜

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#体験・観光

こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。

大分県豊後大野市の緒方町の里山の集落から発信しています。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

こちらは冬の寒さも和らぎ、山々の芽吹きも始まりました。

都市部に住んでいた頃は、

自然を求めて山やそんなロケーションに足を運ぶことが多かったのですが、

現在は一歩外に踏み出せば、様々な四季折々の草木や花々を五感で感じられる暮らしになりました。

そんな里山を妻と散歩し、出会った植物の記録として残しておこうと思います。

もちろん美味しく食せる野草の時期ですが、

今回は虫の目で、集落に咲いている花を観察して調べながら記録していきたいと思います。

関連記事▶︎【野草図鑑01】「ハヤトウリ」を採取して美味しく食べる!

関連記事▶︎【野草茶】春になったらやってみよう!自家製よもぎ茶づくり~その効能と見分け方~

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淡々と見つけた植物と名前を記録していきます。

30分ほど近辺の農道を歩いただけですが、

たくさんの季節を感じる花を発見することができました。

写真:農道を歩く妻

  1. 【01】舗装されているコンクリの隙間に!「スミレ」
  2. 【02】葉にはトゲトゲ食べると美味しい?「オニノゲシ」
  3. 【03】ジャムの時期が待ち遠しい「ノイチゴ」
  4. 【04】身近に生薬の花が咲いていた「カキドオシ」
  5. 【05】お茶にも天ぷらにも?!「カラスノエンドウ」
  6. 【06】子供の頃の甘い蜜の思い出「ホトケノザ」
  7. 【07】暮らしの中の薬草を発見!「オニタビラコ」
  8. 【08】花言葉は悲しい別れ。有毒な「ハナニラ」
  9. 【09】里山の野山だから見れる?「エンゴサク」
  10. 【10】ヤクシソウ?オオジシバリ?スイラン?
  11. 【11】大根の花に似ていた「スズシロソウ」
  12. 【12】植えてはいけない?「ヒメツルニチニチソウ」
  13. 【13】見た目は綺麗だけど全部毒「スイセン」
  14. 【14】天ぷらにして美味しかった「菜の花」
  15. 【15】口紅を塗ったようなスイセン「クチベニスイセン」
  16. 【16】朝に花が開き、夕方には閉じる「キンセンカ」
  17. 【17】田んぼの畔にたくさんの「レンゲ」
  18. 【18】日本の固有種で珍しい「シデコブシ」
  19. 【19】万葉集でもたくさん詠まれた花「ハナウメ」
  20. 【20】本当に踊っているように見える「オドリコソウ」
  21. 【21】春といえばメジャーな花「たんぽぽ」
  22. 【22】西日本に多い白いタンポポ「シロバナタンポポ」
  23. 【23】バラみたいな椿「オトメツバキ」
  24. 【24】天ぷらにしたら美味しい「フキノトウ」
  25. 【25】枝にはたくさんの黄色い花「レンギョウ」
  26. 【26】家の前に咲いていた「山ツバキ」
  27. 【27】春の野草といえば「オオイヌノフグリ」
  28. おわりに

【01】舗装されているコンクリの隙間に!「スミレ」

田んぼのコンクリート舗装された農道から健気に咲いていました。

雑草根性!たくましい。

子供の頃、よく相撲取り草として遊んだ「花遊び」に懐かしさが蘇ります。

スミレの花の付け根を互いに引っ掛けあって、

せーの!で引っ張りあい、花が落ちた方が負け。

遊び方は至ってシンプルだけど、

こんな単純な遊びでも子供の頃は楽しかったなんて。

「懐かしいね!」と童心に帰ることができました。

【02】葉にはトゲトゲ食べると美味しい?「オニノゲシ」

「ノゲシ」と「オニノゲシ」の2種類ある中の後者。

たんぽぽに似た植物で、葉と茎の様子はアザミのような見た目。

触るとトゲがめちゃ痛い。

ちなみに食べることができる野草で、

アクもなくあっさりしているらしいです。

参考リンク▶︎オニノゲシの葉の食べ方

【03】ジャムの時期が待ち遠しい「ノイチゴ」

耕作放棄地に少し生えていた「ノイチゴ」。

根を張り斜面を上って、今年はかなり増え群生していました。

実がなる季節に収穫して、野苺ジャムにするのが楽しみです。

【04】身近に生薬の花が咲いていた「カキドオシ」

日本の在来種で、シソ科の植物。

漢字で書くと「垣通し」ですが、カタカナで表記してあったら

「カキオドシ」って読み間違えちゃいそうです。

そういう筆者も読み間違えて、

柿を脅すくらい強力な野草なのかな?って最初思ってしまいました。

花は小さめで、紫の濃い斑点模様が花の下側についていました。

この植物、なんと葉も茎も食べることができるそう。

生薬になるらしく、民間薬として昔の人は飲んでいたようです。

公益財団法人日本薬学会:生薬の花

【05】お茶にも天ぷらにも?!「カラスノエンドウ」

今年の春は昨年に比べて、たくさん生えているような気がします。

田舎に住めばよく見かける、特に珍しくもないこの野草ですが、

実は料理にも使うことができるようです。

天ぷらにして食べるようなので食べてみたい。

また、煎じて飲むと薬膳茶として季節を感じる食材にもなるようです。

関連記事▶︎「カラスノエンドウ」の健康効果は?おすすめレシピも併せてチェック

【06】子供の頃の甘い蜜の思い出「ホトケノザ」

この野草、日本に住んでいるならほとんどの方が見たことがあると思います。

そういえばピンク色の小さな花を抜き取って、

花の付け根を吸ってみると、甘い蜜に道草をしたなと。

子どもの頃の記憶が蘇りました笑

【07】暮らしの中の薬草を発見!「オニタビラコ」

茎が長く、先端にいくつかの黄色い花が咲いているのを発見。

調べてみると「オニタビラコ」という花のようです。

先ほどの「ノゲシ」と少し似ていますが、茎の長さが長いのが見分け方。

サラダにして食べている方の記事を発見。

きく科の植物は基本食べられるのかな?

参考記事▶︎庭の雑草オニタビラコを食べる

【08】花言葉は悲しい別れ。有毒な「ハナニラ」

観賞用にはとても綺麗な花でした。

しかし、有毒なので食べたらNGです。

知らずに食べて、花の形のようなお星様にはなりたくない。

【09】里山の野山だから見れる?「エンゴサク」

エンゴサクという名前の植物を初めて知りました。

名前も変な名前。漢字で書くと「延胡索」と書くようです。

漢方などの生薬として、関節痛、腹痛、生理痛の効用があるんだとか。

熊本大学:薬草データベース

【10】ヤクシソウ?オオジシバリ?スイラン?

図鑑を見ても筆者は判断できませんでした。

ヤクシソウ?オオジシバリ?スイラン?イワニガナ?

植物に詳しい方、教えてください笑

【11】大根の花に似ていた「スズシロソウ」

スズシロとは春の七草のスズシロ(大根)のこと。

花が大根の花に似ているからこの名前がついたようです。

漢字で書くと蘿蔔草と書くみたいですね。

マニアックな里山の植物です。

【12】植えてはいけない?「ヒメツルニチニチソウ」

見た目が可愛らしいので、観賞用としていいのかもしれませんが

繁殖力が強いらしい。植えてはいけないって言われる理由。

神経・精神症状を向上させる効果がある薬草・ハーブとしても知られているらしいです。

【13】見た目は綺麗だけど全部毒「スイセン」

ノビルとかニラとかに間違いそうな位置に咲いていました。

鑑賞する分にはいいけど、致死量が10グラムって。

しかも葉っぱも茎も球根も有毒。

毒草が身近なのは知っておきたいところです。

【14】天ぷらにして美味しかった「菜の花」

春の畑や畦道、農道にたくさん!

菜花は油で天ぷらにして春の味を楽しみました。

高温の油で揚げると、葉っぱはまるで海苔のような食感。

【15】口紅を塗ったようなスイセン「クチベニスイセン」

名前の通り、口紅を塗ったようなスイセンです。

花言葉は「詩人の心」。

古くから詩人にも愛され、日本には明治時代末期に地中海の沿岸から渡来したようです。

【16】朝に花が開き、夕方には閉じる「キンセンカ」

見つけた時間(昼過ぎ)には花は閉じていました。

ホトケノザとオオイヌノフグリと一緒の場所に咲いており、

見た目も可愛らしい野草。

キンセンカの葉っぱは、虫刺されの塗り薬になるらしい!

ピンクと青とオレンジのコントラストが綺麗だなと感じました。

【17】田んぼの畔にたくさんの「レンゲ」

花の形は中華料理のレンゲの由来にもなっているらしく、

マメ科の植物だから田んぼの畔を強くするらしい。緑肥にもなる。

近所の方が、日本ミツバチの養蜂も趣味でされているところをみると

植えたのかな?とも思いました。

【18】日本の固有種で珍しい「シデコブシ」

シデコブシはモクレンに似た花で、調べてみると

主に愛知県、岐阜県、三重県の一部に分布しているらしい。

なんで九州に生えているんだろう?

と疑問に思いました。植えたのかな?

【19】万葉集でもたくさん詠まれた花「ハナウメ」

農道の脇を白いたくさんの花で彩っていました。

花だけではなく、蕾がたくさんついていてそれもまた綺麗でした。

【20】本当に踊っているように見える「オドリコソウ」

最初、葉の形からナンバンカラムシ(ぽんぽん草)の花かな?

と思いましたが、ナンバンカラムシの花は白色。

関連記事▶︎【実はすごい草】毛虫がつくので嫌われ者の草「ぽんぽん草」の正式名称知ってる?

踊子草はホトケノザよりも花が大きく、花言葉は「一緒に踊って」

名前のごとく、春の訪れに踊っているように見える陽気な花に見えました。

【21】春といえばメジャーな花「たんぽぽ」

これはどこにでも生えているメジャーな花ですね!

でも、この黄色いタンポポは西洋タンポポです。

春以外にも実は一年中花を咲かせます。白いタンポポは春だけ。

【22】西日本に多い白いタンポポ「シロバナタンポポ」

西洋タンポポのすぐ近くに「シロバナタンポポ」も咲いていました。

白いタンポポを見かけることは少ないのではないでしょうか?

実は日本の固有種で、九州、四国などの西日本に多く

関東の方などには珍しく感じると思います。

西日本では常識?日本には古くから白いタンポポがあった
「タンポポの花の色は?」と聞かれたら、「黄色」を思い浮かべる方がほとんどだと思います。 実は、日本には「白いタンポポ」が自生しているのをご存知でしたか?

【23】バラみたいな椿「オトメツバキ」

筆者が最初に見たときは、「サザンカ」かな?

と思ったのですが、見分け方を調べてみると椿は散るときに花ごと落ちるのに対して

サザンカは花びらが散っていくことを知りました。

ちなみに、この記事に見分け方が書いてあって、

葉っぱでも見分けることが出来ました。

関連記事▶︎椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)の違いと見分ける方法をご紹介

【24】天ぷらにしたら美味しい「フキノトウ」

ここまで大きくなったら苦味が強そうなフキノトウを見つけました。

ちょうど2週間前くらいから、近所の直売所でも並びはじめて

朝山家でもたくさん食べました。

フキノトウは天ぷらでもフキ味噌でもどちらでも美味しい春の味。

ちょっぴり苦いので大人の味です。

【25】枝にはたくさんの黄色い花「レンギョウ」

こちらは近所の家の近くのレンギョウ。

農道にたくさんの黄色い花が咲いていました。

レンギョウには悲しい言い伝えがあるそうで、

岡山県の「井倉洞」という鍾乳洞のHPにその伝説が説明されていました。

参考記事▶︎井倉洞にまつわる「阿里佐」の悲恋ものがたり

花を通じて様々な逸話があるものだなと感じました。

【26】家の前に咲いていた「山ツバキ」

椿といったらこの見た目がメジャーなのかなと筆者は勝手に思っています。

この時期の椿の花を見て思うことは

ある骨董品を扱っている古物商の老人に、

「振り子時計を修理するときには椿油がうまくいく」

と数年前に教えられたこと。

そういえば元気にしてるかな?

【27】春の野草といえば「オオイヌノフグリ」

ちなみに、オオイヌノフグリって名前のフグリっていう意味は

犬のキンタマって意味らしいです笑

実をつけると、ハート型をしていてそう見えるかららしい。

春になり暖かくなると視覚的に春の訪れを感じることが出来るので好きな雑草です。

おわりに

写真:ニワトリと戯れる妻と家からの景色

まだまだ朝山家のある里山には、たくさんの綺麗な野草や

その土地ならではの植物があります。

記録したかったのですが記事が長くなる。

きりがないので、このくらいにしておこうと思います。

短い時間でもこれだけの植物を見つけることができたので、

注意深く探せば珍しい植物が見つかるかもしれません。

自然が好きな方は、ぜひ周辺を散策してほしいと感じます。

以上、春の里山の植物観察の様子でした。

▶︎関連記事:【庭園管理士】空き家など敷地管理に役立つ資格を取得しました!

(2023/03/24)

 

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