こんにちは!朝山家の紗矢香(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
令和4年4月27日からニワトリを朝山家にお迎えして早2か月。
毎日ニワトリを放し飼いしていると、
少なからず気づかされることがあります。
その中でも今回は
「オスは1羽いた方が良い」
ということを声を大にして力説。
何かこの記事を読むことで共感や気づきを得る方がいらっしゃいましたら幸せこの上ありません。
朝山家には7羽のメス(ボリスブラウン5羽、チャボ1羽、アローカナ1羽)と、
チャボのオスが1羽います。
オスの名前はチャボ夫(お)。
このように、怒ると羽を広げて威嚇してきます。
ちなみに、それぞれの名前についてはこちらの記事でご紹介しています。

そんなチャボ夫、はじめは正直言って
「卵を産まないし、コケコッコーと鳴くのが激しいし、
産んでくれる卵が有精卵になる以外、良いことはあるんだろうか」
と思っていたりしました…。

しかし、2か月の間様子を観察する中で、
チャボ夫の素晴らしさ、カッコよさ、魅力
について知ることができるようになったのです。
チャボ夫ナイスポイント01~リーダーシップがある~
朝、小屋の扉を開けてニワトリたちを解放すると、
少しずつ小屋から移動し、土を掘り返したりつついたりして虫や雑草を食べ始めます。
しかし、四方八方に散らばるわけではなく、しっかりと集団で固まって移動するのです。
おそらく本能だとは思うのですが、集団で行動してくれます。
なので、こちらとしてもどこにいるのか気づきやすく、助かります。
(たまに、マイペースな子が虫を追いかけている間にはぐれかけたりしますが…)
そんな時、決まって先陣を切って歩いているのはチャボ夫です。
むしろ、チャボ夫が進む方向に、メスたちがついて行っているように見える事もあります。
ちなみに、はぐれそうになっていたり、
歩くペースの遅いメスを見つけると、高い岩などからそのメスを見守っています。
その様子はとても心強く、頼りがいのあるナイスガイだと感じてしまいます…。
ナイス…!チャボ夫!
チャボ夫ナイスポイント02~全力でメスを守ってくれる~
放し飼いの一番のデメリットは、何と言っても天敵の恐ろしさ。
朝山家のある集落でも、カラス、テン、ハクビシン、キツネ、野良猫など、
ニワトリたちを狙う生き物がたくさんいます。
ニワトリたちの目が見えなくなる夜は、必ず小屋の中にいれて、
頑丈なセキュリティで獣たちを寄せ付けないようにしていますが、
昼間は特にカラスや野良猫などに気をつけなければなりません。
そんな時、チャボ夫の存在はとても大きいです。
オスのニワトリには「蹴爪(けづめ)」と呼ばれる、両足の裏側に鋭く尖った爪があります。
足の皮から発達した角質です。雄だけが持っていて、喧嘩に使われます。
これはもちろん敵を攻撃するためのものでもあります。
一度、黒ゴマがカラスに狙われ、空から捕らわれそうになった時、
すかさずチャボ夫が飛び蹴りをくらわしたのを目撃しました。
物凄い雄たけびと権幕でカラスに蹴りかかっており、カラスも驚いて逃げてしまったのです。
偶然見かけた私は、撮影することもできませんでしたが、
思わず胸がキューンとなったのを覚えています。
黒ゴマも、チャボ夫の勇ましさに惚れ直したのでしょう。
砂浴びの時には出来る限りチャボ夫の横を確保し、ピッタリと寄り添っています。

チャボ夫ナイスポイント03~美味しい餌を見つけたら知らせてくれる~
体を張ってメスの命を守ってくれるだけではありません。
チャボ夫のナイスガイぶりは、他にも発揮されていることにも気づきました。
それは、餌を見つけた時、なんと独特な声でメスに知らせてくれるのです!
例えば、土をほぐしていて大好物のミミズを発見したとき。
メスのニワトリであれば、我先にと奪い合いながらミミズを食べます。
(もう、女子ってグルメなんだから…!)
しかし、チャボ夫は違うのです。
「ククク…!ククク…!」という、優しいような激しいような(どっち)、
なんとも特徴的な声でお知らせします。
すると、ババッとメスが集まり、チャボ夫の足元にある餌を奪い合うのです。
個人的な推測ですが…
メスは卵を毎日産みます。
それには、たくさんのエネルギーと栄養が必要。
なので、食べることも仕事なのではないか?
そしてメスを守り、食べさせることで卵を産ませることがオスの仕事なのではないか…
そう思わざるをえません。

チャボ夫ナイスポイント04~誰もいじめない~
ニワトリを飼うとすぐ気づくことが「いじめ行動」。
集団として集まると、自然とヒエラルキーが生まれ、
「一番弱いやつ」がみんなの標的にされます。
すぐその弱者をつついて羽をむしり、ひどいいじめをはじめるのです。
実際に朝山家のニワトリで一番弱いのがチャボのメスである「黒ゴマ」でした。
おそらく一番小さくて力が弱いからだと思います。
しかし、黒ゴマは逃げ足が素早く、自分なりの交わし方を覚えたようで、
なんとかいじめから逃れるよう日々工夫して集団の中にいるように感じます。
このように、一番弱いものをいじめるニワトリたちですが、チャボ夫はそのいじめの中に決して入りません。
オスがもう一羽いると、喧嘩をはじめるのかもしれませんが、チャボ夫はハーレム状態。
メスからも攻撃されなければ、チャボ夫からも誰もいじめることもありません。
むしろ、チャボ夫がいることで朝山家のニワトリたちの関係性はだいぶ和らいでいるのかもしれません。
人間でも、女性だけでの集団だと少し怖かったりしますもんね…(笑)
チャボ夫…?
もうあなたね…最高!!
最後に
私たちは1羽だけしかオスをお迎えしたことがありません。
あくまで1羽だけ飼っていて、良いなと思うことなのですが…
ずばり、先ほども言及しましたが「集団の安全と関係性が良くなる」ことは間違いないと思います。
やはり、獣に襲われる可能性がニワトリの飼育では一番の恐怖だと思います。
チャボ夫が大きな声で叫んだり、飛んだり、羽をばたつかせることで、
日中活動する獣たちは集団に近寄りがたくなっているような気がします。
そんなチャボ夫がメスに優しくすることで、
メスたちもいじめがエスカレートしにくくなっているように思いますし、
集団で移動する意識も高まっているように感じます。
チャボ夫の存在は、間違いなくメスたちの安心につながっているのです。
チャボ夫。
あなたは、決してコケコッコーと鳴くだけではありませんでした。
本当にいつもありがとう。
そして、ベリベリナイスガイ!!!
※宿泊してくださった人が撮影してくれたチャボ夫。なんか…盛れてない?
(2022/06/28)
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