こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
田舎暮らしをしている方や、山間部に住んでいる方は憂鬱な季節が近づいてきましたね!
古民家は、カビと湿気に悩まされる方が多いと思います。
今回は、梅雨の時期の
床下の湿気対策で竹炭を使って対策しよう
というお話です。
【関連記事】:【DIY】古民家の雨漏りを修理した時の話。空き家を買う時は瓦を見極めろ!
竹林を整備して、処理に困る竹で床下調湿剤を作ってしまおう!という考え!
竹林整備をすると、たけのこも生えるし竹は竹炭にできますし、一石二鳥です!
皆さんも是非挑戦して欲しいです。それではいってみましょう!
古民家は湿気が多い?
古民家は、隙間だらけで風通しが良いからカビは生えないのかな?
と移住してきた当時は思っていましたが、そんなことはなかったのです。
私が住んでいる地域は、椎茸の自然発生の地と言われるくらいきのこがよく生える環境。
※私たちの住んでいる豊後大野市は、原木椎茸の栽培が盛んです!(大分県産の乾椎茸の生産量は全国シェア40%を誇る)
湿気に加えて、古民家など築年数が古い家屋は
木材をふんだんに使っている建物が多い
かと思います。
湿気を吸ってしまって木材が柔らかくなり、カビや不朽菌が発生してしまうことでシロアリの被害にあいやすくなってしまうのです。
床下の調湿が必要です。
床下を乾燥させてシロアリ対策
できるだけ換気をして、風通しをよくすることが大切です。
木材が湿っていなければ、腐ったりカビが生えたりする確率を低くすることができます。
木材が腐らなければ、シロアリによる被害の確率を下げられるということです。
シロアリ予防に薬剤を使用するのも良いとは思いますが、まずは湿気がたまらない工夫をすることが大切です。
湿気がたまらないように、調湿作用に優れる「竹炭」を採用しました。
構造材がシロアリの被害を受けてしまうと建物が傾いてしまうことにもなりかねません。
そのため大切な家屋を守るために、
朝山家の場合は床下などの湿気対策に加えて、シロアリの予防剤を塗ってさらに被害に遭う確率を下げて対策をしています。
古民家の基礎は土の場合が多い
朝山家の場合も床下は土でした。
そのため、和室などの床材に湿気が溜まってしまっておりリノベーション前は畳や床が沈みがちな場所がありました。
うちの場合はこんな感じでした。(DIYで床を改装した時の様子)
床下に竹炭を施工したのですが、その際の手順などは別の記事に書こうかと思います。
カビ臭が劇的に改善されて、竹炭を使って大正解でした!
湿気対策に竹炭をDIYで作ろう!
竹炭の効果については、誤った情報も多数あります。
社団法人農山漁村文化協会が発行しているこの本の情報が正確です!
自分たちは、竹林から竹を切り出すところから竹炭作りを開始します!
切り出すのは、孟宗竹(もうそうたけ)です。
朝山家の場合は、裏山に竹林があったので材料の運搬は比較的楽でした。
妻と比較してみると太さがわかる、立派な竹です。
さらに!
運が良いことに地域で竹林の整備をする仕事があったため材料調達の費用はゼロ円でした!
余談ですが、チェーンソーを使う場合は竹用のチェーンを使いましょう!
炭にしやすいように細かく切ってナタで割っていきます!
ストレス発散に最適。
うまくヒットすると、パッカーンと割れます。
竹用のノコギリを使うと、簡単に効率よく切断できます。
竹を調達しよう!原価0円で作るアイデア
自分たちの場合は、地域で農地などを保全する取り組み(中山間事業など)を行なっている方々に竹を分けていただきました。
中山間事業とは農林水産省(国)の制度です。
そこで、竹を切ったり草刈りなどのお手伝いをさせてもらって処分に困る竹をいただきましょう。
伐採した竹を処分する手間も省けますし、何より活動をされている方も助かります。
処理に困る竹を喜んで持って帰る私たちを不思議に思ったかもしれません。
竹林整備をすれば、良いたけのこも生えてきますよ!
無煙炭化器で竹の調湿剤を作ってみました!
実際にできたものがこちら!
作る上で参考にした情報の一つは、愛媛県林業技術センター研究報告の論文です。
論文によると、良い竹炭を作るに当たってのポイントは3つ!
- 竹の年齢が1〜2年の間のものを使うこと
- 竹の年齢が1〜2年の竹を使って最高温度700℃で炭化させること。
- 竹の年齢がわからない時は、最高温度900℃で炭化させること。
この高温状況で炭を作れるものを探しました。
そして見つけた神がかった製品!
それは、長野県千曲市のモキ製作所が作っている無煙炭化器という製品です!!
無煙炭化器は器の中が800℃~900℃の高温状態で短時間で大量に炭化させることができます。
誰でも手軽に短時間で大量の炭がつくれます。
使い方などは、YouTubeや製品紹介のHPをみてみてくださいね!
※私たちはモキ製作所の回し者ではありません!笑
竹炭の作り方は、無煙炭化器の説明手順に従って燃やすだけです。
煙もあまり出ずに近所迷惑にもなりません。
こんな感じで器に竹を入れて、燃やします。
すると、だんだん炭化が進み真っ赤な色に!
炭化が確認できたら水をかけて消化します。
水が乾くとこんな感じで大量にできました!
ザルなどのふるいで細かい炭を取り除いて、
土嚢袋に入れて完了!!
竹炭はどのくらいできた?
ざっくりですが、今回切ってきた竹はこのくらいの量です。
できた竹炭としては、土嚢袋20袋ぐらいでした。
かなり時間がかかるので、すぐに欲しい方は買った方が早いです笑
まとめ
- 放置竹林を整備をすれば、竹はゼロ円でもらうことができる!
- 竹の年齢が1〜2年の竹を使って最高温度700℃で炭化させること。
- 竹の年齢がわからない時は、最高温度900℃で炭化させること。
- 無煙炭化器を活用しよう!
- すぐ竹炭が欲しい方は購入しよう
次回の記事は、実際に床下に竹炭を敷いて施工した際の内容を書こうと思います。
お楽しみに!
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(2022/05/23)
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