こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
大分県豊後大野市の限界集落から発信しています。
自家製梅干しを作る梅仕事も終え、
今年の夏は、朝山家に泊まりにきてくださるお客さんも多く
忙しい日々を過ごしています。
炎天下の草刈り作業も終え、やっと年内の地域の行事が終わった!
と思っていたのですが、お盆はお盆で集落の伝統行事があるようです。
今回は、不覚にも組長を任命されたことで、集落の自治に深く関わることになりました。
限界集落に2019の春に移住して、はや3年。
人生初の「初盆参り」の感想を書きたいと思います。
お盆は心静かに親族と過ごすものかと思っていたのですが、
土地柄そうではなさそうです。
そもそも初盆参りって何?
この集落の初盆参りとは、
初盆(その年に亡くなった方のお参り)を迎える故人のために直接お家に行って、
お参りやお供えを行うこと
です。
ご遺族は、故人のために盛大に法要を行うみたいです。
私の地元にはない風習なので、正直初めて聞いた時は戸惑いました。
お隣の集落は、
「コロナウイルスの感染対策でお参りを控えさせていただきます」
と看板があるくらいコロナウイルスの感染に警戒感がMAXですが、
私の住んでいる集落は通常通り行うようです。
初盆(新盆)は、四十九日を経た故人にとって最初に迎えるお盆となるようです。
お参りする側も故人を供養する意味で、丁寧なマナーで振る舞うことが大切ですが
初めての行事なので、右も左もわかりませんでした。
地雷は踏みたくないのが本音ですが、経験したことがないので最低限のマナーで臨みたいと思います。
当日に用意するもの
自治会の草刈りがあった際に、地域のある方に初盆参りについて聞いてみました。
すると、
と言われ、ハツボンマイリって何?と思ったので
と聞いてみました。
そうすると、
と返事が返ってきました。
一般的な新盆の香典金額の相場は5000~1万円
のようですが、私は故人の実の親・兄弟や姉妹・子供など親族ではありません。
そこで、相場は3000円程度で良いとのこと。
この風習やしきたり、高齢化の進む集落では故人が亡くなるたびにするのかな?
と初めて都市部から移住した者にとっては、少し身構える風習です。
葬式だけではなく、お盆も?!若者は香典貧乏まっしぐら!
高齢化が進む集落では、冠婚葬祭の伝統は簡易化することはできても、
完全になくすことはできないと思うので、
これから田舎に住む若者に負担が行くのは目に見えています。
今の日本の社会保障制度のマクロ版みたいだなとも感じました。
私が死ぬ頃には、きっとこの集落にはその伝統はないのだろうなと。
何か無くなっていく伝統や、
消えゆく日本の風習の境目にいるような気がしています。
若者の視点での、この出来事は記録に残しておいた方が良いなという
変な使命感からこの記事を書いています。
田舎への移住を検討する際に、
こういったことも検討しないといけないことでもありますね!
初盆参り当日の服装
そういえば、最近喪服の高齢者をよく見るなと思っていましたが
理由はお盆だからか!
と謎が解けてスッキリしました。
近所のスーパー(フレイン)にもお盆のラインナップが勢揃い。
当日は、葬式と同じく黒スーツに黒ネクタイで行くことにしました。
葬式が頻発しているこの町では、喪服をきている人がいても
何も珍しく無くなってきた今日この頃です。
お盆参り当日
事前に、グループラインで自治会長さんから
「公民館に9:45に集合!」
と伝えられていたので、10分前には皆さん全員揃っていました。
黒ネクタイと黒スーツはつけておらず、靴も運動靴などでした。
お葬式よりも少し簡素化した感じでした。
香典をポケットに入れている方や、手持ちの方などそれぞれです。
びっくりしたことは、たくさんお盆参りに行く予定があるのか
手書きではなく、封筒に印刷されている方もいらっしゃいました。
付き合いがあれば、それだけお盆参りも多いことを実感します。
ちなみに、他の地域ではコロナで盆踊りができないため、
その代わりに、「故人をしのぶ会」を開催するようです。
歩いて初盆参りへ!
天気のことや、故人の話をしながら歩いて初盆を迎える家にいきます。
山の中の道を歩いて家に向かったのでびっくりしました。
家に到着すると、挨拶をすませ家の中に招かれます。
初めて家の中に入るお宅もありました。
香典をあげて仏壇に参る
お付き合いがあったであろう会社や個人、親族などの
お盆の贈り物と送った方の名前が書いたプレートが飾ってありました。
他にも、盆提灯など盛大に飾り付けてありました。
香典を仏前に置き、合掌。
その後は、親族の方と集落の組長(私たち)とお茶を飲みながら
故人の話や、地域のことなどを30分程度お話をして
香典返しをいただいて終了です。
お盆参りを終えて
コロナウイルス感染拡大を避けるために、
初盆参りはこれにて終了。昔は、この後に飲み会などを行い
お酒を飲み交わしていたそうです。
サマーウォーズみたい。
招く側はすごく大変だろうなと思います。
ちなみに、香典返しって何が入っているのだろうか?
と思い、開けてみると日常生活に役立つ品物が入っていました。
タオルや洗剤など、日常で使うものが喜ばれるのですね!
さっそく使おうと思いました。
何事もなく、無事に終わりほっとしました。
初めての日本の風習を感じた、集落のお盆参りでした。
来年も夏になれば、田舎ならではのこういった集落の風習を
思い出す季語みたいになりそうです。
(2022/08/11)
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