こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
大分県豊後大野市の限界集落から発信しています。
私たちが住んでいる豊後大野市は、
日本ジオパークとユネスコエコパークの両方に指定されている自然保全地域です。
「世界遺産」は、手つかずの自然を守ることを原則とする一方、
ユネスコエコパークは自然と人間社会の共生が目的となっています。
里山で生活していると、季節ごとに様々な昆虫が現れます。
これ、なんの昆虫だろう?
と疑問に思うことが日々あるので、見つけた時につど記録していきたいと思います。
※発見した昆虫は、採取せず写真を撮るのみです。
虫が嫌い!という方は、記事を読み進めるのをストップしてくださいね!
今回、発見したのは「セセリチョウ」です。
「蝶」と「蛾」の中間的な不思議な昆虫です!
「セセリチョウ」の外観
【在来種】セセリチョウ (挵蝶)
チョウ目(鱗翅目)セセリチョウ科セセリチョウ亜科
学名:Hesperiidae
撮影場所と時期
場所は朝山家の敷地内です。
自宅で昆虫観察ができるレベルのプチ山奥です。
所在地:〒879-6635 大分県豊後大野市緒方町軸丸721
2022/08/27に朝山家の敷地内で撮影したものです。
飛ぶスピードが早く、撮影するのが難しかったです。
ちなみにカメラは、iPhone11です。(加工なし)
自生している葛の葉っぱにとまっているところを撮影しました。
背中には、白い斑点が並び、大きさは20mmぐらいと比較的小さな昆虫です。
おそらく「イチモンジセセリ」ではないかと思います。
セセリチョウの分類の「イチモンジセセリ」と仮定して記録していきたいと思います。
「イチモンジセセリ」のレア度
6月~10月ごろに、日本国内では各地で見られます。
※ただし北海道では個体数が少なく少しレアなようです。

「イチモンジセセリ」の面白い特徴
セセリチョウの特徴でもある「吸い戻し行動」をすることです!
吸い戻し行動とは、鳥が排泄した糞から水分や栄養をとること。
人間からしたら、汚い!と思うかもしれませんが貴重な栄養分です。
水溜りに集まる蝶は、ミネラル分などをとっている行動です。
※卵、幼虫、成虫などの写真は、「大日本図書」で見れます。リンクを貼っておきます。
成虫になるとみんなで大移動!
9月のはじめから秋にかけて、大移動をする特徴があるようです。
どこに行くのかというと西の方角に行くようです。
ただし、九州ではあまり移動は見られないとのこと。

暖かい南の方角に移動しそうだが不思議です。
参考:日本農芸科学会より
「イチモンジセセリ」の毒性
幼虫と成虫両方とも毒はないです。
※アレルギーの方は除く

好んで触りたくはないけれど。
「イチモンジセセリ」の生態
日本に住んでいると、様々な場所に生息しています。
公園だったり、川だったり宅地であったり。
イネ科の植物がある=食べ物がある
ということなので、注意深く見れば簡単に見つけることができます。
8月〜9月の中旬に数が増えるようです。
実際に、「イチモンジセセリ」を撮影したのも8月の後半でした。
米農家にとっては害虫
イチモンジセセリの幼虫は「イネツトムシ」と言われ、
イネ科の植物、ススキ、チガヤを好んで食べます。
ちなみに、イネにツト(苞)を作るムシなので「イネツトムシ」です。
※苞(つと)とは、納豆などの食品をわらで包んだものです。
農家にとっては、害虫ですが無農薬でお米を育てるとたくさん幼虫の卵がつくそうです。
「イチモンジセセリ」に思うこと
「蝶」と「蛾」の中間的な立ち位置の「イチモンジセセリ 」。
無農薬でお米を栽培されている田んぼではたくさん見ることができそうですね!
(2022/09/01)





カテゴリー