こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
大分県豊後大野市の緒方町の集落から発信しています。
今回は、アルミサッシのガラス割れの修理方法を記録しておこうと思います。
交換費用はいくらかかった?
どんな手順でDIYした?
ガラスからアクリル板にした理由は?
などなどこれから挑戦しようとしている方に向けて記事を書いていきます。
田舎暮らしをしている方や、古民家をDIYでリフォームされる方にも役に立つのかな?
筆者の家の場合、
そもそも古いガラスなので窓ガラスの型番、製造年月日、シリーズ名などが不明です。
YKKapやLIXILなどの新しい窓には種類やサイズが記載してあることがあります。
しかし!
古民家や昭和の古い家の場合、
それらの情報が記載されておらず。
なおかつ筆者の住む地域には知っている限り、ガラス修理の専門の事業者がない。
そこで自分で復旧することにしました。
今回は、割ってしまったガラスを取り外して、ガラスの代わりにアクリル板を使って修理した際の手順です。
方法としては、
- 割ってしまったガラスの片付け
- アルミサッシからガラスを外す
- アクリル板を割ってしまったガラスの寸法に切る
- アルミサッシ枠を取り付ける
という4つの手順でDIYしました。
※ガラスの片付けは作業時に怪我をする可能性があるので気をつけてください。
※自己責任で修理やDIYをしてみてください。
今回修理をする割れたガラスの状況はこちら。
春になり、暖かくなってきたので虫などが入ってくるのは本当に勘弁。
一刻も早く修理をせねば。
強度は10数倍?ガラスからアクリル板へ交換!
ガラスからアクリル板へ交換した理由は、様々あるのですがこちら。
- ガラスのように割れた時に飛び散ることがない
- 比重がガラスの約半分で軽い
- 加工がしやすく切る際に失敗するリスクが低い
- 強度が普通のガラスの10数倍
- 耐候性が高く、劣化が少ない(里山の我が家にぴったり)
子どもが過ごす環境にも安全で、ぴったりなガラスの代替品ですね!
DIYでガラス交換するメリット・デメリット
実際にDIYでガラス交換や修理する際にはメリットやデメリットがあります。
今回やってみて感じたことを紹介したいと思います。
実はプロに任せた方が早くて安い場合もあるかと思いますがお付き合いください。
交換の費用を抑えられる
窓ガラスを交換する際に、専門業者さんなどに依頼するとどのくらい費用がかかるか?
それは、ガラスの種類によって変わってきます。
防犯ガラスなどの場合は割高になってくるようです。
筆者が今回交換したのは「掃き出し窓」なので元どおりにするには
約30,000円ほど費用がかかってきます。
参考記事▶︎ガラス修理・交換の値段はいくら?実際のお客様事例からお伝えします!
※今回は、ガラスからアクリル板に変更しました。
筆者が交換を検討した割れたガラスの厚みは3mm。
3mm3×6尺のアクリル板自体の価格は約7,000円強。
アクリルサンデー株式会社の透明アクリル板(EX001 2 3×6)を近くのホームセンター、
「ナフコ竹田店」で購入しました。
DIYが趣味である筆者の場合は、
工具などを購入する必要がなかったので材料費のみの出費で済みました。
ケガをする可能性がある
自分でガラス交換をするデメリットとして、
怪我をしてしまうことが一番のリスクではないかなと思います。
手を切ったりしては、何にもなりません。
急がず丁寧に慎重に。安全第一で、手袋などをしてしっかり対策することが大切です。
※割れたガラスは、飛び散らないようにボロ布をかぶせてハンマーで叩き、小さく割ってしっかりと処理しました。
アクリル板をカットする際に失敗するとコスト増
当たり前のことですが、DIYで材料を切る際に失敗してしまうと材料が無駄になってしまいます。
せっかく材料を買ってきたのに、もし寸法を間違ってしまったり割れてしまったりすると
材料をまた買って加工し直さなければなりません。
しかも、アクリル板自体の値段もそんなに安くない!
買いに行く時間も材料も無駄になってしまうので、
DIYで工具を使うことに慣れていない方や、早く確実に修理したい方は専門の業者さんに依頼するのが良いかもしれませんね。
アルミサッシの構造を知ることができる
窓ガラスってどんな構造になっているの?
と好奇心が旺盛な方にはこのDIYはぴったり。
古民家のDIYやリノベーションをしている方は窓の問題は、
絶対と言っても過言ではない、いずれ突き当たることの1つであると思います。
関連記事▶︎【DIY】古民家改装は挫折の連続!モチベを上げる5つの考え方
いざ!DIYで実際に割れたガラスを交換!
さてさて!前置きが長くなりました。
では、実際に交換した手順の記録を紹介していきます。
準備した道具
今回は、ガラスの交換とアクリル板の寸法加工のために以下の道具を準備しました。
DIYを初めてする方には、このような道具を揃えるまでにコストがかかるかもしれません。
他にもこんな道具が便利だよ!っていうものがあれば準備してみてください。
- マスキングテープ
- 刃が丸くなった電動丸のこ
- インパクトドライバー
- ハサミ
- 紙やすり
- マジックペン
- ゴムハンマー
- カッターナイフ
- 構造用合板3×6
- プラスドライバー
- 丸のこ定規
- Cクランプ
- 軍手
【手順01】アルミサッシを取り外す
アルミサッシを取り外す際に、まずサッシ上部の金具を外します。
サッシ自体が、サッシ枠に固定され外れないようにするためのはずれ留めの金具です。
古いサッシだったので、はずれ留めの外し方の記載シールはありませんでした。
これを外さないと、どんなにサッシを上に引きあげて外そうとしても外れません。
筆者は、インパクトドライバーで外しました。
しかし、ネジがなめてしまうのが怖い方は
プラスドライバーでゆっくり外すと失敗するリスクを減らせますね!
はずれ留めを外したら、サッシを水平にした状態で上に押し上げてレールから外します。
実はこれ、外す方法の名前がついていて
「けんどん式」っていう名前がついています。
参考記事▶︎ 住宅建築専門用語辞典:倹飩式(ケンドン式)
【手順02】ガラスの採寸
大体のガラスサッシの構造の断面図と寸法はこんな感じ。
図のように、アルミサッシ→グラチャン→ガラスとはさみ込んである形です。
ガラス自体が「グラチャン」というゴムの枠に固定されて、
6~6.5mm程度枠に差し込んであります。
分解してみないとわからない見えない寸法があるので、
サッシからガラスを外して測るのが確実。
※ゴムの枠の部分の寸法を図るのはNG!
構造用合板を下に敷いて、割れたガラスを載せてメジャーで幅と高さの寸法を測りました。
4箇所ビスがとまっていて、L字になるようにサッシを外していくと良いです。
サッシ同士を固定しているネジを無くさないように、マスキングテープで貼っておくと便利です。
取り外したアルミサッシを順番に分解して、ガラスを並べた様子はこちら。
割れていたとしてもパズルのように拾い集めて、外寸を測っていきます。
今回交換したガラスの寸法は、
縦:1653mm
横:893mm
でした。
実際のガラスの寸法を測るために、ガラスを取り外して寸法を測るのがやはり確実でした。
【手順03】アクリル板のカット
まず、アクリル板ってどうやって切るの?
って思いませんか?
アクリル専用の刃もありますが、カッターナイフや電動丸のこ、糸のこなどでも切れます。
3mm以上はノコギリで、それ以下はプラスティックカッターで切れます。
今回は、3mm厚のアクリル板だったので丸のこで切ることにしました。
ちょっと難しかった作業です。
ちなみに、経験としてはアクリルを丸のこで切るのはこれで3回目です。
アクリル板に貼ってある紙はそのまま剥がさずに、寸法を鉛筆で引きます。
定規をクランプで固定して、刃が丸くなった丸のこで材料の厚みに加えて
2mmほど深く刃を出して切ったらうまくいく感じ。(材料の厚み3mm+2mm=約5mm)
切った後の断面は、紙やすりなどでやすればOK。
大きなばりは、ハサミなどでカットすれば綺麗になります。
アクリルのみを切る感じで、下敷きはない方が綺麗に切れました。
YouTube動画に、カットの仕方のわかりやすい解説動画があったのでリンクを載せておきます。
【手順04】アクリル板をサッシにはめ込む
寸法通りにアクリル板が加工できたら、ゴム(グラチャン)を差し込んでいきます。
台紙を少しだけ剥がして作業しました。
全部剥がすと、傷もつきますし静電気でゴミが引っ付いてくるので注意。
アクリル板の切り口が多少まっすぐにならなくても、
ゴム枠(グラチャン)で隠れるので5mm程度の誤差であれば仕上がり面は見えなくて綺麗に見えます。
【手順05】サッシ枠をビスで固定してもとに戻す
アクリル板にゴムの枠を差し込んだ状態で、アルミのサッシ枠に入れ込んでいくのですが、
アルミ枠のパーツをL字の状態で差し込むと水平方向に歪まずにピタリとはめ込むことができます。
また、ガラスと違ってアクリル板自体がたわむので少し入れ込むのにコツが入りそうです。
しっかりとサッシ枠にはまったら、インパクトドライバーでビス留め。
外した手順と真逆の手順です。
はずれ防止金具などを付け直してレールに乗せたら修理完了です。
アクリル板の台紙をぺりぺりと外したらいよいよ完成!
新品同様の仕上がりになりました。めでたしめでたし。
DIYでガラス交換をしたら、ぶっちゃけいくらだった?
今回は、3mmのアクリル板3×6尺の板が1枚だけの費用で済みました。
合計額としては、約8,000円で修理することができました。
しかし、ゴムの部品(グラチャン)を綺麗にするために漂泊剤を使って綺麗にしたり、
ゆっくりと丁寧に作業をしたので、2日程度かかりました。
DIYで修理すれば、専門業者に依頼する費用と比較して失敗は3回までできる計算です。
※道具など工具購入費用を除く
しかし、3回失敗したらプロに依頼する費用を上回ってしまいますね。
餅は餅屋なので、あくまでDIY。
できる範囲で安全に気をつけてやってみてくださいね!
(2023/04/27)
【こちらの記事も読まれています!】
\あさやけ編集部はTwitterもやってます!/
カテゴリー