こんにちは!朝山家の紗矢香(@HbHlUnRqYkjbRMQ)です。
大分県豊後大野市の緒方町の里山の集落から発信しています。
日中はポカポカと暖かく、色とりどりの花が咲きはじめ、
すっかり春を感じる日々となりました。
畑は今年の年明け頃からさつまいもや大根の収穫を終え、
閑散とした状態になっていました。
そろそろ何か植えたいな…と考えていた2月頃、
高頻度で食べる野菜である
じゃがいもを栽培することに。
そういえば以前、はじめてのじゃがいも栽培に挑戦!ということで、
スーパーで買った、発芽してしまったじゃがいもを種イモにして、
鉢植えなどで栽培の実験をしたことがあります。
▶︎関連記事:【家庭菜園】スーパーのじゃがいもを使ってじゃがいも栽培に挑戦〜Vol.01〜
▶︎関連記事:【実験】スーパーのじゃがいもを畑に植えて放置した結果〜Vol.02〜

しっかり地植えをして、たくさんのイモを収穫したく、
ホームセンターで購入した種芋を使って
栽培してみることにしました。
栽培①種イモを購入する
今回、購入した種イモは「メークイン」。
しっとりとした食感で、煮くずれしにくく、
炒め物や煮物、揚げ物など形を残したい料理に向いています。
美味しくじゃがいもを食べられることを夢見て、
2023年一発目の栽培をスタートさせます。
まずは土づくりから。
じゃがいもを植える場所を決め、
固くなりつつある畑の土を耕していきます。
※農家ではないため、耕運機のような機械はもちろんありません。
毎回、鋤(すき)やシャベルを使って、土を耕していきます。
ニワトリたちも一緒になって一生懸命に耕してくれます。
暖かくなったので、彼らの好物である虫も増え、大喜び。
夢中で土をつついていました。
毎回、野菜を植える土づくりをする際は、
薪ストーブからの灰(酸性の土を中和させるため)と、ニワトリの鶏糞を堆肥化させたものを土に混ぜ込んでいましたが、
どうやらじゃがいもはアルカリ性を嫌う傾向に。

そのため今回は、灰を土全体に混ぜ込むことは避けました。
栽培②種イモを芽出しさせる
土づくりを終えた後、購入した種イモの芽出しを行いました。
日光に当て、写真のように黒っぽい芽が出てくればOK!
太陽の光に当てすぎると、次第に芽が緑になってきてしまいます。
植える時は、まだ芽が黒い状態で行いましょう。
栽培③種イモを切る
前回、秋にスーパーのじゃがいもを植えた時は、丸ごと植えました。
秋は、まだ土が高温になりやすく、じゃがいもを切ってしまうとその切り口から腐りやすいためです。
しかし、今回のように春に植える種イモはカットして植えるのが基本。
冬の寒い時期を経て、土の中のカビが少ない状態のため腐る心配が秋よりも少ないのです。
さらに、種イモをカットするということは
株を増やすことでもあります。
たくさんのじゃがいもを収穫するために
できればカットしてたくさんの種イモを植え付けましょう。
種イモの切り方①ヘソの部分を切る
それでは実際に種イモを切っていきましょう。
まずは、「ヘソ」と呼ばれる部分をカットします。
じゃがいもの下の方にあるくぼみがヘソの部分です。
なぜこのヘソの部分をカットするかというと、
ヘソの部分からは、芽の成長を抑えるホルモンが出ているためです。
ヘソを切り落とすことで、植え付けた後の成長を促します。
種イモの切り方②縦半分に切る
次に、縦半分になるように切っていきます。
カットした種イモは、40〜60gが植え付けに適した重さです。
大きな種イモは、3分割にしても大丈夫ですので、できる限り適した重さになるように切っていきましょう。
種イモの切り方③灰で消毒する
続いて、カットした部分に灰をつけます。
今回は薪ストーブで薪を燃やした際に出た灰をつけました。

カットした断面に灰をつける理由は、断面が空気中、土中のカビに触れて腐るのを防ぐためです。
灰はアルカリ性のため、空気中にある他のカビを消毒する効果があります。
カビが少ない春先とはいえ、カットした断面をそのままの状態にしたまま植え付けるのはNGです。
ただ、先ほど書いたように、じゃがいもはアルカリ性の土を嫌う野菜。
カットした断面以上に灰を土に施すのは避けましょう。
あくまでも切り口の消毒のみに灰を使います。
栽培④切り口を上にして植える
それでは実際に畑の土の中に植えていきます。
約20㎝の深さに、約30cmの間隔で種イモを植えていきます。
その際に、灰をつけた切り口を上にし、芽のある部分を下向きにして植えることをおすすめします。
というのも、芽はいったん下に伸びてまた上に伸びる手間がかかることで
強い芽しか出てこなくなるのです。
また、収量が増え、病害虫にも強くなり、芽かき(不要な芽を抜き取る作業)をする必要がありません。
最後に、今後低温障害にならないよう、草マルチをかけて、保温をして終了です。
また、育つ過程でじゃがいもが上に出てきたら、じゃがいもが直接太陽に触れないように土をかけてあげましょう。
じゃがいもには極端な乾きと極端な湿気はNGです。
少し湿り気のある土の状態を、できる限りキープしましょう。
最後に
今回は、メークインの種イモを使って、栽培に適した重さにカットをし、灰で消毒をして地植えしてみました。
果たして、無事にじゃがいもは土の上に芽を出してくれるのか、どれくらい収穫ができるのか。
ドキドキしながら待ちたいと思います。
(2023/03/19)
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