こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkj?bRMQ)です。
大分県豊後大野市の緒方町の里山の集落から発信しています。
今回は、豊後大野市緒方町小原の烏嶽(からすだけ)円形分水に行ってきました。
行くなら5月中旬から8月がおすすめです。
なぜならその時期以外は水がないからです。
場所はこちら!
所在地:〒879-6861 大分県豊後大野市緒方町小原739
山の中にあるのがお分かりでしょうか?
用がないとおそらく行かない山の中にある場所です。
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そして「円形分水」とはあまり聞き馴染みがないキーワードですよね?
九州では円形分水、その他の地域では円筒分水と呼ぶようです。
かという筆者も大分県に来るまでは、農業に関わる施設など興味がありませんでした。
しかし、山の中に住むと農業用水はどこから来るのか?
という素朴な疑問を抱くわけです。
昔は水を巡って争いが絶えなかったらしく、その争いを終わらせたのがこの施設。
ちなみに、長谷緒井路本線(水路)の水を
緒方町小原方面と緒方町上緒方方面に分水しています。
円形分水とは、簡単にいうと農業用水を地域に平等に分配するための施設(産業遺産)です。
烏嶽(からすだけ)円形分水について
まずは、先にこの施設の説明を。
看板には、このように書かれています。
写真:烏嶽(からすだけ)円形分水付近の看板
烏嶽(からすだけ)円形分水 昭和11年竣工 13年通水
水路を流れる水を小原・栗生方面と中野木野方面への2方面へ分水するため、水路の水は、 牧式分水と呼ばれるサイフォンの原理を利用して円形分水の手前から潜り、円形分水中央から吹き上ります。 受益面積に 応じて水量が変化しても常に一定の比率で分水されることから現在の目で見ても大変合理的な構造となっています。
現在、鳥円形分水と同様な構造の分水機構は、全国各地に30カ所ほどあると言われ、近隣では熊本県の通潤橋付近、大分県竹田市の音無井路十二号分水があります。 九州地方は「円形分水」と呼びますが、その他の地域では「円筒分水」と呼ばれています。
【所在地】 豊後大野市緒方町小原 [管理] 長谷土地改良区
【問合せ】 長谷土地改良区 Tel. 0974-47-2402
数でいったら珍しいスポットの部類になるかと思います!直径約5メートル、材質はコンクリート、毎秒450リットルも水が噴き出すようです。ちなみに水は百名山祖母山の麓の奥岳川から来ています。
世界的に調べてみると、似たような遺跡についてはフランスのニーム市内の「Castellum Aquae」
というローマ時代の遺跡もあるようです。パイプは鉛だったんだとか。
駐車場は無し!道中は看板があり迷うことは少ない?
山道だから迷いそうだなと思いますよね。道中は写真のような山道です。
看板がたくさんあるので迷うことはないかと思うのですが、
最後の入り口がわかりづらいので注意。
ここが入り口です。
※400m先という看板を見落とすと絶対通り過ぎちゃいます。
カーナビなどで向かうと目的地付近で案内がストップ。
初めての道だったので通り過ぎてしまいました。
ちなみに筆者は「道の駅原尻の滝」から宮崎県高千穂方面に向かう、
県道7号線経由で車で行ってみました。
道路拡張工事をしていて道が細い箇所や見通しが悪い場所もありますが、
ゆっくりと安全運転で行けば問題ありません。
写真:2.4km看板
写真:1.0km看板
写真:近くにあった唯一の目印?人畜守護のお堂
写真:400m看板
写真:200m看板
駐車場はなく、ここが車でいくことができるギリギリの場所です。
Uターンする場所はないので、大規模林道の路肩に路駐するのが正解かも。
青い三角コーンとチェーンが張ってある場所に車をとめて歩いていきました。
昔はその下まで行くことができたのでしょうか?
付近では、杉の伐採をしているのか白い杭がたくさん山肌に刺さっていました。
どんどん歩いて下に降りていきます。
この橋を渡るといよいよ到着です。
静寂の中でこんこんと湧き出る湧水を眺める
鳥の鳴き声、木々のざわめき、虫の音。
水が流れゆく様子を時間を忘れて眺めてしまいます。
先人たちが作った農業遺産に思いを馳せて、
しばしぼーっとしてしまいました。
水の音って風鈴と同じように暑い気温を一気に下げてくれるような気がして。
山の中の木陰で涼しかったです。
興味がある方は是非行ってみてくださいね。
豊後大野市のYouTuber「かぼすTV」にも紹介がありますよ!
興味がある方は是非みてみてください。
(2023/07/13の出来事)
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