こんにちは!朝山家の聡士(@HbHlUnRqYkj?bRMQ)です。
大分県豊後大野市の緒方町の里山の集落から発信しています。
2022/12/11に行われた集落の祭り「霜月祭り」の記録です。
大分県豊後大野市緒方町の軸丸区では、
年に4回の祭りがあります。その、最後(4回目)の祭りが「霜月祭り」です。
「霜月祭り」といえば、長野県の飯田市の全国の神々を招きお湯でもてなす祭りが有名。
しかし、大分県豊後大野市緒方町軸丸区の「霜月祭り」は、
上記の祭りとは違い
五穀豊穣をお祝いする祭りです。
神事では、まずその年に取れた新米をまず神にお供えし神事を執り行います。
その後、地域の組長(氏子総代)が新米を食し、その後集落の住民が新米をいただく流れです。
つまり、神→組長→集落の住民の順番で新米をいただくというトップダウン式の儀式です。
しめ縄作りと神社の掃除で担当が分かれる
私の住む集落では、神社の仕事として区が5つに分かれています。
この、区を分けたものが組といわれ組の中から代表をひとり選びます。
その代表が組長さんという役割で、それに加え神社の氏子総代も担当します。
氏子総代(宮総代)は宮司(詞長)を補佐する役割で、
詞長さんが祭りを取り仕切ります。
※詞長とは、祭りを取り仕切る執行部の長のこと
今回は、
詞長さんと組長さん(室屋、板屋、柏野、小林)地区が神社のお宮掃除、
神ノ木地区の組長さんがしめ縄作りの代表
で取り仕切りました。
しめ縄づくり
しめ縄の材料は、地域にわらを結う機械を持ってらっしゃる方がいて
しめ縄づくり当日より前に組長が集まり、作っておいたものを使用。
当日は集落の住民で編み込むという流れになりました。
そもそもしめ縄の材料を作る機械を持っているって凄くないですか?笑
しめ縄づくりってどうやってするの?
と思った方は、昨年のしめ縄づくりの様子を読んでみてください。
作り方の記録が残してあります。
【関連記事】:【集落の伝統】豊後大野市緒方町の集落の住人で「しめ縄づくり」をしました!
ちなみに、昨年作って奉納したしめ縄はこの祭りの日に取り外しを行います。
写真:昨年のしめ縄
地域の神社(熊野社)の掃除
朝早く起きて向かった神社はとっても神秘的。
本当に神様がいるような気がする「熊野社」は穴場のパワースポットです。
神社は山の中にあり、崖の側に建てられていることもあって落葉や木の枯れ枝がたくさん。
5人で作業するも、
「竹ぼうきだけでは埒が明かない」
ということで、
文明の利器「エンジン式ブロワー」の登場!
広い敷地ですが、ものの30分程度で掃除が完了してしまいました。
敷地の掃除が終われば、境内に落ちた落葉を落とし雑巾で水拭きをして行きました。
この時期の水は大変冷たく、手がかじかみます。
昔の人もずっとやってきたことを引き継いでいる気がして丁寧に床を拭き上げました。
綺麗になった境内は気持ちが良いものです。
お賽銭の管理
お賽銭の管理は、詞長さんのお仕事。神社会計という仕事もされているようです。
ちなみにお隣の竹田市の某神社では、
お賽銭泥棒を防止すべく、神社の境内にお賽銭箱を打ち付けた結果
神社の床張りを剥がされてお賽銭箱ごと盗まれたそうです。
神聖な場所でそんなことするなんて罰当たりですね。
神主霜月祭りの神事
掃除が終わると次は神事の準備です。
新米以外にも様々な御供物を神殿に祀り、玉串の奉納を組長みんなで奉納していきます。
こちらが集落で取れた榊の木で作った玉串。
サカキの木は祭りのたびに集落の方が、自分の山より調達してくださります。
実がついたサカキは使用したらダメで、「ホンサカキ」というものを使うようです。
「ヒメサカキ」とは似ていても非なるもののようです。面白い!
祭りが終わったらみんなでホルモンと焼きそば
無事、正月を迎えるためのしめ縄が完成し掃除、神事などを含め祭りが終了。
ホルモン焼きと焼きそばを肴に日本酒などをみんなでいただきました。
もちろん新米も!自治会長さんが作った軸丸棚田米のおにぎりをいただきました。
しめ縄はいつ飾りつけるの?というと、
「正月を迎える前日に飾りつける」とのこと!
五穀豊穣を祝い、良い一年を迎えるための集落の行事「霜月祭り」の記録でした。
(2022/12/20)
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